この記事では「エクセルのVLOOKUP関数で複数条件で検索する方法」について解説していきます。
VLOOKUP関数で複数条件を指定して検索するには、
・『&』連結演算子を使用する
・複数の条件をつなげた文字列を作る
と良いです。
これらの方法を、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルのVLOOKUP関数で複数条件で検索する方法【2つ:検索値・範囲など】
最初は、VLOOKUP関数にて検索値もしくは範囲に2つの条件を指定して、検索する方法を解説します。
下記エクセルデータの表から、H3セルにB社の冷蔵庫の価格を表示させます。
まずは、A3~A11 に2つの条件を『&』連結演算子でつなげた文字列を入力します。
今回は各行の会社名と商品名をつなげます。
A3セルに=B3&C3と入力します。
ENTERを押すと、A社テレビと表示されます。
A3セルをA11セルまでオートフィルします。
次に、H3セルに=VLOOKUP(F3&G3,$A$3:$D$11,4,FALSE)と入力します。
この数式について解説します。
VLOOKUP関数は、
=VLOOKUP(検索値,検索範囲,列番号,検索方法)
と入力します。
検索値はF3&G3と入力します。B社と入力したF3セルと冷蔵庫と入力したG3セルを『&』連結演算子でつなげています。『&』でつなげると、検索値は『B社冷蔵庫』という文字列になります。そのため、A3~A11に会社名と商品名をつなげた文字列を入力しています。
検索範囲は$A$3:$D$11と入力します。会社名と商品名をつなげたセルを含めます。コピーした時に左表のデータ範囲がずれないように絶対参照しておくと良いでしょう。
列番号は、4と入力します。左表の価格列が4番目にあるからです。
検索方法は、FALSEと入力します。FALSEは完全一致を表します。
ENTERを押すと、250,000と正しく表示されます。
A3~A11セルの表示を隠したい場合は、A列を選択して右クリックを押します。下記のように非表示をクリックすると非表示にできます。
これにてVLOOKUP関数にて2つの複数条件で検索する方法が完了です。
エクセルのVLOOKUP関数で複数条件で検索する方法【3つ以上:検索値・範囲など】
次に、VLOOKUP関数で3つ以上の条件で検索する方法をご紹介します。
下記エクセルデータの表からJ3セルにA社パソコンの型番I‐889の価格を表示させます。
3つの条件の検索でも、手順は、上述した2つの条件で検索した場合と同様です。
A3~A11セルに会社名、商品、型番を『&』で連結した文字列を入力します。
次にJ3セルに=VLOOKUP(G3&H3&I3,$A$3:$E$11,5,FALSE)と入力します。
検索値はG3&H3&I3と入力します。A社パソコンI-889という文字列が検索対象となるため、A3~A11に会社名、商品、型番を連結した文字列を入力しました。
検索範囲は$A$3:$E$11と入力します。
列番号は価格列が5列目のため、5と入力します。
検索方法はFALSEと入力します。FALSEは完全一致を意味します。
ENTERを押すと、170,000と正しく表示されます。
これで、VLOOKUP関数にて3つの条件にて検索することができました。
まとめ エクセルのVLOOKUP関数で3つなど複数条件で検索する方法
この記事では「エクセルのVLOOKUP関数で複数条件で検索する方法」について解説しました。
VLOOKUP関数で複数条件で検索するには、『&』連結演算子を使用します。複数条件を連結して新たに作業列を作ると、簡単に検索できます。作業列は隠したい場合は、列を選択して非表示にできます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。