この記事では「エクセルでのor関数の使い方や意味・読み方」について、解説していきます。
エクセルでのor関数は
「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」
ために使用します。
今回は下記に焦点をあててお話ししていきます。
・or関数の概要や読み方
・or関数の構成や引数の意味
・or関数の使い方の詳細(実際の使用例)
それでは、サンプルデータを用いて順番に説明していきます。
エクセルでのor関数の意味や読み方
それでは以下で「エクセルでのor関数の意味や読み方」を確認していきます。
簡潔にいいますと、上述のよう
or関数は「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」
時に使用します。
実際に「or」という英語を翻訳してみると「又は」といった意味になります。また、「or」の読み方については「オア」が一般的です。
これらのことから、エクセルにおけるor関数は「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」ための関数だということが想像できます。このイメージで覚えておくと、忘れにくいためおすすめです。
エクセルでのor関数の使い方の詳細を解説
具体例なor関数の使い方を確認していきます。
or関数の構成
or関数は
= OR (論理式1, [論理式2], …)
と入力して使用します。
「いくつかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」のがor関数の役割なわけです。
or関数の引数の意味
or関数の引数の意味を、簡単な言葉に直しますと
・論理式:一般的に数式と考えてOKです。複数の論理式のうち1つでも該当する場合に「TRUE」が返され、1つも該当しなければ「FALSE」が返されます
or関数の使い方
それでは具体例を交えてor関数の使用方法を解説します。ここでは、以下のシチュエーションを例にあげます。
シチュエーション:
ある人たちを募集するにあたり、応募者を募りました。審査において、関東圏に住む人たちだけを全員選抜することになったので、or関数を用い、選抜者を間違えなく選出しました。
いずれかの引数が該当するときにTRUEを返すor関数の使用例
以下のエクセルシートに応募者の情報を記載しました。
この中から、or関数を用いて選抜者をピックアップします。選抜者には「TRUE」、落選者には「FALSE」がH列に表示されます。なお、選抜者は関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県)に住む全員になります。
それでは、セルH3を選択します。
続いて、セルH3に
「=OR(E3=”東京都”,E3=”神奈川県”,E3=”千葉県”,E3=”埼玉県”,E3=”栃木県”,E3=”群馬県”,E3=”茨城県”)」
と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、or関数による「FALSE」の文字を表示させることができました。
それでは、セルH3を選択し、セルH3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。
これで、セルH3~H28に審査結果を表示することができました。
ここでは間違えのないように、選抜者の「TRUE」に条件付き書式を適用しました。
なお、条件付き書式についてはこちらで解説していますので、併せて確認してみてください♪
いずれかの引数が該当するときにTRUEを返すor関数の応用例
審査結果の表示を「TRUE」「FALSE」でなく、別の文字にしたい場合は、IF関数と組み合わせたりします。
IF関数についてはこちらで解説していますので、こちらも確認してみてください♪
それでは、審査結果の「TRUE」「FALSE」を「選抜」「落選」にしてみます。
具体的には、セルH3に
「=IF(OR(E3=”東京都”,E3=”神奈川県”,E3=”千葉県”,E3=”埼玉県”,E3=”栃木県”,E3=”群馬県”,E3=”茨城県”)=TRUE,”選抜”,”落選”)」
と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、or関数による「落選」の文字を表示させることができました。
それでは、セルH3を選択し、セルH3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。
これで、セルH3~H28に審査結果を表示することができました。
ここでは間違えのないように、選抜者の「選抜」に条件付き書式を適用しました。
これがエクセルでのor関数の基本的な使い方です。
まとめ エクセルでのor関数の使い方や意味・読み方
この記事では「エクセルでのor関数の使い方や意味・読み方」について解説しました。
「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」といった作業は日常的に発生していますが、関数についての知識があるとないとでは作業時間、精度において差がつくことになります。
少し勉強するだけで、格段に正確性、生産性が上がることを忘れないようにしましょう。