この記事では、エクセルにて勝手に日付になるのを元に戻す方法と原因について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・セルの書式設定
・シングルクオテーション
・TEXT関数
を使うと効率良く算出することができます。
それでは、実際のサンプルをみていきましょう。
エクセルにて勝手に日付になるのを元に戻す方法と原因1【勝手に変換される:数字を入れると日付になってしまうなど】
エクセルで文字列・数値などとして入力したいのに「勝手に日付に変換されてしまう」というのはよくあることだと思います。
具体的にエクセルでは「/(スラッシュ)や―(ハイフン)で入力された文字列を勝手に日付に変換する」という自動機能を備えているため、こういう状況になるわけです。
例えば、上記のように1/21と入力して、エンターを押すと下記のように勝手に日付で表示されてしまいます(1-21とハイフンでもでも同様)。
これを文字列として「スラッシュ入りの1/21(もしくはハイフン入りの1-21でも同じ)」と表示させたい場合は、セルの書式設定を変更することで解決できます。
B列にて勝手に日付に変換されたものと対応させ、C列にその数値(文字列)を表示させます。
一度日付として変換されたセルに書式設定をしても戻せないので、入力する前に書式設定をする必要があります。
具体的には、C列を選択後に、右クリック、セルの書式設定を押します。その上で、表示形式を文字列に設定しましょう。
書式設定後、C4セルに「1/21(や1-21)」すると下記のように文字列として表示されます。
あとは、セルをドラッグすれば勝手に日付になるのを戻す(固定する)方法が完了です。
エクセルにて勝手に日付になるのを元に戻す方法と原因2【勝手に変換される】
上記では書式設定を使用して、勝手に日付に変換されるのを元に戻しましたが、「’(シングルクオテーション)」を使用して表示を元に戻すこともできます。
今回はD列に日付を元に戻し文字列に直したものを表示させましょう。
数値の前に「’(シングルクオテーション)」を入力するだけです。
エンターを押せばC列と同じように自動で日付に変換されたものが、元に戻され表示されました。
後はオートフィル機能で一括処理すればOKです。
エクセルにて自動で日付になるのを元に戻す方法と原因3【勝手に変換される:関数使用】
さらにエクセルにて自動で日付に変換されるのを元に戻すには、TEXT関数を使用するのもいいです。
具体的には、=TEXT(B4,”M/D”)」と入れるといいです。
上の数式について確認していきます。
この関数は表示形式を指定できる関数であり
=TEXT(値、表示形式)
という構成で成り立っています。
「値」とは、数値が入力されているセルへの参照を指定します。今回はB4セルを指定します。
「表示形式」とは、セルの書式設定で表示される表示形式の分類のことで、今回の場合はユーザー定義で「”M/D”」と入力します。ここで「M」は「MONTH(月)の頭文字」、「D」は「DAY(日)の頭文字」です。
ちなみに、1/21を「01/21」で表示させたい場合は「”MM/D”」のように桁数を変更して対応することができます。また年も表わしたいにであれば、YEAR(年)の頭文字Yを加え、”Y/M/D”と記載してもOKです。
この時ダブルコーテーションで括るのを忘れないようにしましょう。無いとエラーとなります。
組み込むと、上述の「=TEXT(B4,”M/D”)」という数式になります。
ENTERにて処理を確定させると以下の通り。
あとは、数式のコピー&ペースト、もしくはドラッグ&ドロップして計算式を反映させれば、関数を用いて勝手に日付に変換された表示を元に戻す方法が完了となります。
まとめ エクセルにて数字を入れると日付になってしまう場合の対策
この記事では、エクセルにて勝手に日付になるのを元に戻す方法と原因について解説しました。
3つの解決方法を解説しましたが、ご自身で一番やりやすい方法を探っていき業務効率化を図っていきましょう。