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【Excel】エクセルにてmやmmやm2を自動で付ける・消す(末尾)方法【書式設定や表示形式:関数:平方メートルや平米など】

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この記事では「エクセルにてmやmmやm2を自動で付ける・消す方法」について解説していきます。

これらの方法としては、

・表示形式のユーザー定義を使う方法

・CONCAT関数を使う方法

などがあります。

それでは実際のサンプルで確認していきましょう。

エクセルにてmやmmやm2を自動で付ける・消す(語尾)方法【書式設定や表示形式:平方メートルや平米など】

まずは書式設定のユーザー定義を使う方法をチェックしましょう。

下図のように単位と数値を入力した表を考えます。

B3セルを選択した状態で右クリックします。

選択メニューが表示されるので、「セルの書式設定」をクリックします。

セルの書式設定ウインドウが表示されるので、表示形式タブの分類から“ユーザー定義”を選択します。

そして、種類に「0”m”」と入力して、「OK」をクリックします。

B2セルの数字に”m”を付けることができました。

なお、B2セルを選択した状態で数式バーを見てみると、元の数字(ここでは2)が表示されていることが分かります。

表示形式を変えても入力した値はそのままなので、数式や関数を使って計算することができます。

 

C3、D3セルも設定していきましょう。

C3セル、D3セルも、B2セルと同じく表示形式のユーザー定義で、それぞれ

・mm表示:「0”mm”」

・m2(平方メートル)表示:「0”m2”」

と設定します。

セルに入力した値に単位(m、mm、m2)を付けることができました。

なお、これらの単位を削除する場合には、上の設定を解除するだけでOKです。

 

エクセルにてmやmmやm2を一括で付ける方法【関数:平方メートルや平米など】

つぎはCONCAT関数を使って単位(m、mm、m2)を一括で付けてみましょう。

CONCAT関数は複数の文字列を結合してくれる関数で、

= CONCAT( 文字列1、文字列2、文字列3、… )

のように書くことで、指定した文字列を結合してくれます。

文字列にはセルまたはセル範囲を指定することができます。

B3セルに「= CONCAT( B2 , B1 )」と入力して、ENTERを押下します。

B3セルに”2m”と表示され、B2セルの数値に単位を付けることができました。

B3セルの右下にマウスカーソルを合わせて、マウスカーソルが「」になったところで、D3セルまでドラッグ&ドロップすることで、数式をコピーすることができます。

これでB3~D3セルに一括で単位をつけることができました。

 

※CONCAT関数をExcel2016から追加された関数で、CONCATENATE関数に代わる関数です。

CONCATENATE関数はセル単位でしか指定できませんでしたが、CONCAT関数はセル範囲を指定できるようになり、使い勝手が向上しています。

 

エクセルにてmやmmやm2を消す方法【関数:平方メートルや平米など】

入力されたデータを計算に使いたいけど、単位が付いていて、そのままでは計算できないことありますよね?

ここでは単位が付いている数値から単位を消す方法を確認していきましょう。

下図のように数値に単位を付けて入力されたデータを考えます。

B3セルに「=LOOKUP(10^10,LEFT(B2,SEQUENCE(1,100,1,1))*1)」と入力して、ENTERを押下します。

B2セルの“2.4m”から数値“2.4”だけを取り出すことができました。

B3セルの数式をD3セルまでコピーします。これでB3~D3セルに数値だけを取り出すことができました。

入力した数式について説明していきます。

B3セルに入力したはつぎのようになっていました。

「= LOOKUP(10^10,LEFT(B2,SEQUENCE(1,100,1,1))*1)」

 

一見、複雑に見えますが1つ1つ分解してみましょう。

使用した関数は“SEQUENCE関数”、“LEFT関数”、“LOOKUP関数”の3つです。

 

SEQUENCE関数は任意の行、列の連続した値の配列を生成してくれる関数で、

=SEQUENCE( 行, 列, 開始値, 目盛り )

のように書きます。今回の例では[1,2,3,~ ,98,99,100]という配列を生成しています。

 

LEFT関数は文字列の先頭(左側)から指定した数の文字を返してくれる関数で

=LEFT( 文字列, 文字数 )

のように書きます。

今回の例では文字数の部分にSEQUENCE関数を使った配列を指定することで、1文字づつ文字を増やしながら抽出した文字列を配列として返してくれます。

今回の例では[2、2、2.4、2.4m、2.4m、~、2.4m、2.4m]という配列が生成されます。

 

さらにこの配列に1をかけていることで数値の場合は数値を、文字列の場合はエラーを返してくれます。

今回の例では[2,2,2.4、#VALUE!、~、#VALUE!、#VALUE!、#VALUE!]という配列が生成され、数値以外の部分はエラーになっていることがわかります。

 

LOOKUP関数は検索値と一致する値に対応する配列の値を返してくれる関数で、

= LOOKUP( 検索値, 配列 )

のように書き、検索値と一致する値が配列にない場合は、配列内の最大値を返してくれます。

今回の例では、検索値には十分大きな値を指定しています。そうすることで配列に含まれる数値を確実に抽出できるようにしています。

配列に含まれる数値は2,2.4であり、結果として配列内の最大値である2.4が表示されます。

少し複雑ですが、これでmやmmなどの単位を一括で取り除くことができるのです。

 

 

まとめ エクセルにてmmやm2を自動で付ける・消す方法【書式設定や表示形式:関数:平方メートルや平米など】

 この記事では、エクセルにてmやmmなどの単位を自動で付ける・消す方法について解説しました。

業務や日常生活でエクセルを使って入力や集計を行う上で、単位は必須です。

入力や集計のたびに、いちいち単位を付けたり消したりしていたのでは大変ですよね。

書式設定や関数を使えば、一度設定することで、その後の入力や集計が効率化できます。

書式設定も関数も工夫次第で様々なことができるので、業務や生活に合わせて調べてみてください。

上手にエクセルを活用して、より日常生活や業務を効率的にこなしていきましょう。