今回は、エクセルで差分を出す方法について、いくつか紹介していきます。
具体的には、以下の点について解説していきます。
・ABS関数を用いて差分の絶対値を出す
・プラスマイナスを表示するには、「ホーム」→「数値」→「ユーザー設定」で種類の欄に「+0;-0;0」を入力し「OK」をクリック
・片方の数値を固定したい場合は絶対参照する
それではさっそく見ていきましょう!
エクセルで2つの列の差分の絶対値を出す方法
Excelで2つの列の差分の絶対値を出す方法を説明していきます。
絶対値を出したいときは、「ABS関数」を使用してきます。
=ABS(数値・セル参照・数式)
では、実際に以下サンプル資料で説明していきます。
「データ1」と「データ2」の差分の絶対値を、「差の絶対値」のセルに表示していきたいと思います。
E3セルに次のような計算式をいれます。
=ABS(B3-C2)
Enterを押すと、「34」が表示されます。
通常の引き算(B3-C3)だと「-34」になりますが、「-」がなく絶対値「34」となっていることが分かるかと思います。
【OnePoint】
絶対値の計算の為、「=ABS(B3-C3)」でも、「=ABS(C3-B3)」でも計算結果は同じとなります。
オートフィルで数式をコピーすると、一括処理ができ操作完了となります。
※オートフィル:セルの右下にカーソルを持っていき、カーソルが「+」になったら、
下のセルにスライドさせていくとコピーができます。
「ABS関数」の説明
=ABS(数値・セル参照・数式)
「ABS関数」は「数値」や、「Excelセルの値」、「数式の計算結果の値」の
絶対値を計算する関数となります。
以下、「正負の数が混ざった数値」列の絶対値を表示する例となります。
D3セルの数式は以下の通りとなり、
=ABC(B3)
B3セルの数値の絶対値をD4に表する数式となっております。
結果は、「4」となっており、「-」がとれ絶対値が表示されているこることが
わかるかと思います。
エクセルで2つの列の差分を出しプラスマイナスも表示する方法
次は2つの列の差分を出しプラスマイナスも表示する方法を説明していきます。
今回は引き算の計算式と、メニュ-の設定変更で対応できますので、比較的簡単かと
思います。
以下、サンプル資料を用いて説明していきます。
E3セルに次のような、単純な引き算の計算式をいれます。
=B3-C2
結果は、以下のとおり「-34」が表示されます。
オートフィルで数式をコピーすると一括処理ができ、以下のような結果となります。
「-」は表示されているが、「+」が表示されていないので、次に「+」も表示されるように設定する説明をしていきます。
まずは、表示方法を変更したい範囲を指定します。
その状態のまま、「ホーム」、「数値」の右下にある「→」マークをクリックします。
そうすると以下画面が表示され、「ユーザの定義」をクリックします。
種類の欄に「+0;-0;0」を入力して、「OK」をクリックすれば設定変更は完了です。
設定変更の結果は、以下の通り表示されます。
正の数に「+」がついたことが分かるかと思います。
エクセルで差分の絶対値を出す方法【片方固定】
最後に、初めに説明した絶対値を出す方法の発展版で、片方の数値を固定したい場合の
説明をしていきます。
以下のようなサンプルで説明しています。
「基準値」と「データ」の差の絶対値を、「基準値とデータの差の絶対値」のセルに表示していきたいと思います。
F3セルに次のような計算式をいれます。
=ABS($B$3-D3)
【OnePoint】
セルを固定したい場合は、「$」を使用します。今回、「基準値」のB3セルを固定したいため、「$B$3」します。
データの数値「D3」にはオートフィルでコピーする際、一緒にスライドしてもらい為、「$」はつけません。
Enterを押すと、「7」が表示されます。
オートフィルで数式をコピーすると、一括処理ができ操作完了となります。
基準値を「$」で固定している為、「基準値:50」-「データ」の差の絶対値が、「基準値とデータの差の絶対値」のセルに表示されていることが分かるかと思います。
まとめ エクセルで2つの列・データの差分の出し方、「絶対値」と「+/-」の表示方法
今回は、2つの列(データ)の差分について、「絶対値」と「+/-」の表示方法を紹介させていただきました。
ここで紹介させて頂いた以外でも、関数や設定変更で表示の仕方はいろいろできます。
Excelでのデータ整理等で、ぜひご活用いただければと思います!