この記事では、VLOOKUP関数にて0を表示する・させない方法について解説していきます。
0を表示させる方法としては
「IFERROR関数」
を使うことです。
0を表示しない方法は以下の2つで、
・&””を使う
・IF関数を使う
です。
それでは実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルのVLOOKUP関数にて0を表示する方法
VLOOKUP関数を使った表で、まだ入力していないセルにエラー値が表示されることはよくありますよね。
エラー値が返される場合の原因として、
・検索値が入力されていないとき
・元の表にない検索値が入力されているとき
が考えられ、以下のような#N/Aエラーが出ます。
これらの場合に「0」を表示させる方法は同じであり、IFERROR関数を組み合わせて使うといいです。
まず、VLOOKUP関数の数式は、
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
です。
この“検索値”が入力されていない、または”元の表にない検索値“が入力されている場合は図のようなエラー(#N/Aエラー)になります。
この解決策としては「エラー表示が出たときに、どの値を返すかを設定できる関数のIFERROR関数」を使うといいです。
具体的には=IFERROR(VLOOKUP(A11,$A$2:$F$6,2,0),0)と任意のセルに入れましょう。
この数式の詳細を意味を確認していきます。
まず元の数式は、=VLOOKUP(A11,$A$2:$F$6,2,0)と入れていました。
このVLOOKUP関数の前に「IFERROR関数」を入れるといいです。
IFERROR関数は、上述のようエラー表示が出たときに、どの値を返すかを設定できる関数であり、その数式は
=IFERROR(値,エラーの場合の値)
です。
では、”=”と”V”の間にカーソルを立て“IFERROR”と入力しTabキーを押します。
次に緑の四角で囲っている“fxボタン“(関数の挿入ボタン)をクリックし、ダイアログボックスを出します。
ここで「IFERROR」の関数の引数が出ていることを確認しましょう。
“エラーの場合の値”に0を入力し、OKボタンをクリックします。
これらの流れより、上述で解説の=IFERROR(VLOOKUP(A11,$A$2:$F$6,2,0),0)とまとめられます。
セルには0と表示されるようになりました。
ここから、オートフィルを使って数式を表全体にコピーしていきます。
エラーを0表示させることができました。
これでN/Aエラー時にVLOOKUP関数にて0を表示させる操作が完了です。
エクセルのVLOOKUP関数にて0を表示しない方法
続いて、エクセルのVLOOKUP関数にて0を「表示しない」方法について見ていきます。
まず0が表示される原因として、
・参照元のセルが空白
ということが考えられます。
この場合は、VLOOKUP関数にて0を表示しない方法は以下の2つです。
・&””を使う
・IF関数を使う
簡単なのは「&””を使う」ですが、ひとつ注意点があります。それはVLOOKUP関数の検索結果が文字列に変わってしまうことです。
後に合計などを出したい場合、SUM関数が使えなくなってしまいます。
もし関数を使う想定をされているのであれば、IF関数を使う方法をおすすめします。
《&””を使う方法》
0が表示されているセルをアクティブにします。
数式バーのVLOOKUP関数の一番さいごに「&””」を付けましょう。数式はこのようになります。
=VLOOKUP(A11,$A$2:$F$6,3,0)&””
すると0が表示されなくなりました。
最初にお伝えしたように、数字が表示されても数値ではなく文字列と認識されます。
それは「&」(アンド/アンパサンド)が文字列を結合する文字列連結演算子であるためです。。
図のようにExcelが文字と認識しているときは左揃えとなります。
《IF関数を使った方法》
ではIF関数を用い、0と表示させる方法を解説します。
“=”と“V”の間にカーソルを立て、「IF」と入力し、Tabキーを押しましょう。
緑の四角で囲っている”fxボタン“(関数の挿入ボタン)からダイアログボックスを出します。
“IF関数”の引数ダイアログボックスが出ている事を確認し、入力していきます。
IF関数の数式は、
=IF(条件式,真の場合,偽の場合)
です。
今回であれば、参照元が空白なら空白、そうでなければ検索結果を表示する数式を入れていきます。
やりやすい方法で、まず論理式に入っているVLOOKUP関数の数式をすべてコピーし、”値が偽の場合“に貼り付けます。
次に論理式の一番うしろにカーソルを立て[=””]と追加します。
最後に“値が真の場合”に“”を入力し、OKボタンを押しましょう。ちなみに“”とはExcelで空白記号のことです。
入力した数式は、
=IF(VLOOKUP(A11,$A$2:$F$6,3,0)=””,””,VLOOKUP(A11,$A$2:$F$6,3,0))
となっています。
セルは空白が表示されています(0が表示されない)。
IF関数を使った方法なので、合計・平均を関数で求めることができます。
下の図では、参照元を入力すると検索結果が表示され、合計・平均も同じように数値が変化しています。
他のセルで0が表示されているところもIF関数を入力します。
参照元を入力すれば下の表も連動して数値が変わります。
まとめ エクセルのVLOOKUP関数にて0を表示する・させない方法
この記事では【Excel】エクセルのVLOOKUP関数にて0を表示する・させない方法について解説しました。
0を表示させるには、
・IFERROR関数
を使うといいです。
0を表示しない方法は、
・&””を使う
・IF関数を使う
の2つです。
関数の組み合わせで、VLOOKUP関数を使った表をご自身が思う様に整えることができます。
見やすい表づくりにぜひ関数を活用していきましょう。