化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「臭素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この臭素に着目して「臭素の沸点・密度(重さ)・比重・空気より重いのか?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
臭素の沸点は何度?
それでは臭素の沸点(液体から気体になる温度)について見ていきましょう。
常圧下(一般的な状況)における臭素では沸点は約59℃です。もちろん圧力等の周囲環境によっても変化しますが、おおよそこの値と理解しておくといいです。
※
59℃付近の状態ではじめて液体が気化して気体となるため、常温常圧下では液体となるわけです。
臭素の密度や比重はいくら?【重さ】
さらには、臭素の密度や比重についても確認していきます。
臭素(液体)密度は標準状態付近で約3.1g/cm3(もしくはg/ml)です。
一方で臭素の比重も約3.1となります。
まず、液体における比重と基準物質として水の空気の密度を「1」と基準にした場合の比を意味しています。
さらに、標準状態の水の密度は約1g/cm3(もしくはg/ml)のため、
3.1 ÷1 ≒約3.1..
となるのです。
気体と液体・気体では、比重を計算時の基準物質が違うことにも気を付けましょう(気体は空気を使用)。
臭素だけでなく比重は「比」のため、単位は無しです。
臭素は水よりも重いのか?
また化学の試験では、臭素は水よりも重いのか?について問われるケースがあります。
答えとしては「臭素は水よりも重い」です。
これは上述の臭素の密度や比重を見ればすぐにわかります。
例えば、液体の比重は水を「1:基準」とした際の比のため、これより大きい数値の3.1あたりの臭素は水よりも重いといえますね。
まとめ 臭素の密度・比重(重さ)は?水より重い?
ここでは、臭素の沸点・密度・比重(重さ)は?水より重い?について解説しました。
臭素の沸点・密度・比重(重さ)は?空気より重い?は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
臭素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう