科学の分野において気圧などの圧力を考える場面が良く出てきます。
このとき、圧力の単位としてキロパスカル（kPa）やミリエイチジー（mmhg）がよく出てきますが、これらについて「1kPaは何mmhgなのか？」逆に「1mmhgは何kPaなのか」という変換方法が必要なことも多くあるでしょう。
ここでは、このkPa（キロパスカル）とmmhg（ミリエイチジー：水銀柱ミリメートル）の変換（換算）方法について解説していきます。
kPa（キロパスカル）とmmhg（水銀柱ミリメートル）の換算方法【１kPaは何mmhg？1mmhgは何Pa？】
まずPa（パスカル）とはSI単位系における単位表記の一つであり、最も代表的な圧力の単位といえます。
一方で、従来からある圧力の測定法である水銀柱を使用したケースの圧力の単位としてｈ、mmhgも良く使用し、この単位の読み方は「ミリエイチジー」「水銀柱ミリメートル」「ミリハーゲン」など様々です。
そして、1Pa=約0.007501mmhgという換算式が成立します。
かつ、1KPa＝1000Paという変換式も成り立つために、1KPa（キロパスカル）＝約7.5mmhg（ミリハーゲン）という変換式が成り立つのです。
また、1mmhg（ミリエイチジー）は何kPa？と聞かれた際には、逆数を取るといいので1mmhg＝約0.133kPa（キロパスカル）と求めることができるのです。
このようにして、mmhg（水銀柱ミリメートル）とkPa（キロパスカル）の換算ができるのです。
mmhg(ミリ水銀柱メートル）とkPa（キロパスカル）の変換（換算）を行ってみよう【計算問題】
このようにキロパスカル（kPa）とミリ水銀柱メートルでの単位換算ができるのですが、この扱いに慣れるためにも練習問題を解いていきましょう。
練習問題1
4kPaは何mmhgに換算できるでしょうか。
解答1
上の定義を元に単位変換していきます。
4 × 7.5 ＝ 約30mmhgと単位変換できるのです
続いて、ミリエイチジーからキロパスカルにも変更していきましょう。
練習問題2
20mmhgは何kPaになるでしょうか。
解答2
上のミリハーゲン（mmhg）とパスカル（Pa）との関係から、
20 × 0.133 = 約2.66kPaと換算できました。
まとめ キロパスカルとミリエイチジー：水銀柱ミリメートルの変換方法【1kPaは何mmhg？1mmhgは何kPa？】
ここでは、圧力の単位であるmmhg（ミリ水銀柱メートル）やキロパスカル（kPa）の定義や変換方法について解説しました。
導出方法は上の通りであり、1kPa＝約7.5mmhgであり、逆に1mmhg＝0.133kPaと単位換算できるのです。
どちらも気圧等の単位としてよく使用するものであるため、きちんと理解しておきましょう。
