この記事では「エクセルにて数字やバーコードが文字化け(シャープやeなど)する際の対策」について解説します。
数字が文字化けするパターンとして
・シャープ(#)が表示
・eが表示(e+11など)
・先頭の0が消える
が挙げられます。
それでは実際のサンプルを用いて詳細を見ていきましょう。
エクセルにて数字が文字化けする際の対策1【シャープ:#】
数字が文字化けするパターンとして「シャープ(#)」が表示されることがあります。
この原因は「入力した数字の桁数がセルの幅に入りきれないこと」です。日付やセルの幅が狭いときによく見られる現象ですね。
解決方法は簡単。“#”が表示された列の幅を広げてください。
セルの境界線にマウスを合わせ、アイコンが変化した場所でダブルクリックかドラッグアンドドロップでセルを広げましょう。
これにて文字化け(シャープの表示)が完了です。
エクセルにて数字が文字化けする際の対策2【eの表示】
続いて数字が文字化けするパターンとして「eが表示される」ケースを見ていきます。
まずは、新規のシートに1~11までの数字を連続して入力してみましょう。
Enterキーで確定するとセルに「1.23E+12」と表示されます。
これはセルに入力した数字の桁数が11桁を超えてしまっているときに発生する現象。
エクセルの仕様によると、書式設定が「標準」の場合、数値は11桁まで入力が可能とされています。
「1234567891011」は13桁と桁数が多いため、指数形式(E+で表す形式)に変換されてしまいました。
ちなみに商品につけられているバーコード(JANコード)や書籍のISBNコードは、ほぼ13桁の数字を利用しています。(ISBNコードは13桁、10桁の2種類あります)
つまり、13桁のJANコードはすべて指数形式(E+)で変換されてしまうのです。
12桁以上の数字を表示させるには、セルの表示形式を「標準」→「数値」に変更しましょう。
正しく表示されたのを確認できます。
この時もし“#(シャープ)”が表示された場合は上述のよう「セルが狭い」とエクセルからのメッセージです。
セルの幅を広げてあげましょう。
エクセルにて数字が文字化けする際の対策3【先頭の0が消えてしまう】
例えば、セルに電話番号「03xxxxxxx」など市外局番で始まる番号や携帯番号を入力したとき、先頭の“0”が消えてしまった経験はありませんか。
「03-xxx-xxxx」とハイフン(記号“-”)を入れれば正しく表示できますが、数字だけの場合はエクセルが「数値」と判断し、先頭の“0”を自動的に削除してしまいます。
正しく表示させるためにセルの表示形式を「文字列」に変更します。
では手順を解説しましょう。
表示形式の変更したいセルで右クリックし「書式設定」を選択します。
「セルの書式設定」のウィンドウが開きます。
タブ「表示形式」の中の分類から「文字列」を選択し、「OK」ボタンでウィンドウを閉じましょう。
再度、電話番号を入力してください。
先頭の“0”が正しく表示されることが確認できます。
<参考>
複数のセルを変更する場合は、すべてのセルを選択したあと右クリックで「書式設定」を選んでください。
まとめ エクセルにて数字やバーコードが文字化け(シャープやeなど)する際の対策
この記事では、エクセルにて数字やバーコードが文字化け(シャープやeなど)する際の対策について解説しました。
エクセルはセルの大きさに合わせた表示を優先します。
そのため、長い数字が入力されると“文字化け”を利用して「セルがせまいです」とエクセルがメッセージを送ってくれているのですね。
また、エクセルには入力された値から数値や日付など表示形式を自動的に判断する便利な機能が備わっています。しかしその便利な機能が先頭の“0”を消してしまうという、逆効果になるパターンもあります。
セルの大きさや「書式設定」が入力したデータと合っていますか。見直してみませんか。
最適なセルの大きさで正しく書式設定されていれば、スッキリと美しい表が出来上がると思いますよ。