この記事では「エクセルのSUMIFS関数を日付に適用する方法(期間指定や一致など)」について解説していきます。
SUMIFS関数を日付に適用するには、
・一致した日付を適用する
・特定の日付以外を適用する
・期間指定して適用する
方法があります。
これらの方法を、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルのSUMIFS関数にて日付に適用する方法【一致】
まずは、SUMIFS関数にて、一致した日付を適用する方法から説明します。
次の表から、2022/4/1の本店での売上を合計します。
具体的には、=SUMIFS(E3:E12,B3:B12,”2022/4/1″,C3:C12,”本店”)と入力します。
この数式について解説します。
SUMIFS関数は複数の範囲、検索条件を指定して、すべてを満たす値を合計する関数であり、
SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲 1, 条件 1, [条件範囲 2, 条件 2],…)
と入力します。
この数式内にて「一致した日付」を適用するポイントは、下記のとおりです。
・条件範囲に日付列、条件に日付を指定する。
・日付を直接入力する場合は、『“』ダブルクォーテーションで囲む
・合計対象範囲:E3:E12
合計対象範囲は、必ず合計する数値の列を指定します。今回は、売上の合計を知りたい
ので、売上列のセル範囲を入力します。
・条件範囲1:B3:B12
条件範囲は複数指定できます。1つ目は日付からです。日付列のセル範囲を入力します。
・条件1:”2022/4/1“
条件は、条件範囲それぞれに指定できます。条件範囲1は日付列を入力していますので、ここでは2022/4/1を検索したいのですが、日付や文字列、数値は『“』ダブルクォーテーションで囲わなければなりません。そのため、”2022/4/1”と入力します。
・条件範囲2:C3:C12、条件2:”本店”
2つ目の条件は店舗です。条件範囲に店舗列のセル範囲を入力します。条件には文字列
である「本店」を指定します。文字列は『“』で囲うため、”本店”と入力します。
ENTERを押すと、2022/4/1の本店での売上合計「25,000」が表示されます。
エクセルのSUMIFS関数にて日付に適用する方法【以外】
続いて、SUMIFS関数にて特定の日付「以外」の合計を出す方法を見ていきますす。
今回は、オートフィル機能を使用できるように、セル参照する方法を説明します。
次の表から、2022/4/1以外の商品Aの売上を合計します。
具体的には、=SUMIFS($E$3:$E$12,$B$3:$B$12,”<>”&G4,$D$3:$D$12,H4)と入力します。
この数式について解説します。
特定の日付以外を適用するポイントは、下記のとおりです。
・以外を示す『<>』比較演算子を使用する。
・セル参照する場合は、直接入力する場合と違い、『“』が不要である。
・比較演算子を組み合わせる場合は、比較演算子は『“』で囲んでから、
『&』連結演算子・セル番地の順に入力する。
・合計対象範囲:$E$3:$E$12
合計対象範囲は、必ず合計する数値の列を指定します。売上列のセル範囲を入力しますが、
F4キーを押して絶対参照にすると、オートフィル機能を使用した時に範囲がずれません。
オートフィル機能を使いたい場合は、忘れずに絶対参照しておきましょう。
・条件範囲1:$B$3:$B$12
1つ目は日付列のセル範囲を入力しますが、上述と同様、絶対参照しておきましょう。
・条件1: “<>”&G4
今回はセル参照するため、日付を直接入力する方法とは異なります。
“<>”&G4のように、『<>』比較演算子は『“』で囲んでから、『&』連結演算子・2022/4/1と入力したセル番地の順に入力します。
※比較演算子と日付を直接入力する組み合わせでは、”<>2022/4/1”と入力します。
・条件範囲2:$D$3:$D$12、条件2:H4
2つ目の条件は商品です。条件範囲に商品列のセル範囲を入力しますが、ここでも絶対参照しておきましょう。
条件にはAと入力したセル番地を入力します。セル番地は『“』が不要です。
※ローマ字や数字は全角、半角の違いがあると正しく合計されないため、別表を作成する時は注意しましょう。
ENTERを押すと、2022/4/1以外の商品Aの売上合計「170,000」が表示されます。
参考までに、オートフィル機能を使用すると下記のとおり、I5、I6に合計が表示されます。
エクセルのSUMIFS関数にて日付に適用する方法【期間指定】
最後に、SUMIFS関数にて期間指定する方法をご説明します。
以下の表から、2022/4/1~2022/4/2を期間指定して、その売上を合計します。
具体的には、=SUMIFS($E$3:$E$12,$B$3:$B$12,”>=”&G4,$B$3:$B$12,”<=”&I4)と入力します。
この数式について解説します。
期間指定して適用するポイントは、下記のとおりです。
・以上、以下を示す『>=』『<=』比較演算子を使用する。
・比較演算子を組み合わせる場合は、比較演算子は『“』で囲んでから、
『&』連結演算子・セル番地の順に入力する。
・合計対象範囲:$E$3:$E$12
合計対象範囲は売上列です。オートフィル機能を使用できるようにセル範囲の絶対参照をオススメします。
・条件範囲1、2:$B$3:$B$12
条件は日付のみなので、条件範囲1、2ともに日付列を入力します。上述と同様、絶対参照しておきましょう。
・条件1: “>=”&G4、条件2:”<=”&I4
開始日に以上を示す『>=』、終了日に以下を示す『<=』の比較演算子を使用します。
比較演算子は『“』で囲んでから、『&』連結演算子・2022/4/1、2022/4/2と入力したセル番地の順に入力します。
※比較演算子と日付を直接入力する組み合わせでは、”>=2022/4/1”と入力します。
ENTERを押すと、2022/4/1以外の商品Aの売上合計「311,000」が表示されます。
オートフィル機能を使用して、I5、I6に合計を表示できます。
まとめ エクセルのSUMIFS関数で日付(期間指定や一致など)に適用する方法
この記事では「エクセルのSUMIFS関数にて日付に適用する方法【期間指定や一致】」について解説しました。
SUMIFS関数は文字列や数値だけではなく、日付も適用できます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。