この記事では「エクセルでのmatch関数の使い方や意味・読み方」について、解説していきます。
エクセルでのmatch関数は「対象のデータが配列の中でどの位置にあるかの検索」を行うために使用します。
今回は下記に焦点をあててお話ししていきます。
・match関数の概要や読み方
・match関数の構成や引数の意味
・match関数の使い方の詳細(実際の使用例)
それでは、順番に説明していきます。
エクセルでのmatch関数の意味や読み方
それでは以下で「エクセルでのmatch関数の意味や読み方」を確認していきます。
簡潔にいいますと、
match関数は「対象のデータが配列の中でどの位置にあるかの検索」を行う
時に使用します。
実際に「match」という英単語を翻訳してみると「一致する」といった意味になります。また、読み方については「マッチ」が一般的です。
これらのことから、エクセルにおけるmatch関数は「配列の中で一致しているデータの検索」を行うための関数だということが想像できます。このイメージで覚えておくと、忘れにくいためおすすめです。
エクセルでのmatch関数の構成や引数
具体例なmatch関数の使い方を確認していきます。
match関数の構成
match関数は
= MATCH (検査値, 検査範囲, 照合の種類])
と入力して使用します。
「検査値の検査範囲における位置を示す」のがmatch関数の役割なわけです。
match関数の引数の意味
MATCH関数の各引数の意味を、簡単な言葉に直しますと
・検査値,:検査範囲の中の「位置を知りたいデータ」
・検査範囲:検査を行う配列
・[照合の種類]:こちらの指定は任意。1=以下, 0=完全一致, -1=以上で検索が行われる。なお、指定しないときは1=以下が適用される。
ですね。
match関数の使い方の実例
では具体例を交えてmatch関数の使用方法を解説します。
まずは、照合の種類=0→完全一致の場合を例に見ていきます。
照合の種類=0→完全一致の場合
下記のようにA列に配列、B列にサンプルデータ(対象)を用意します。
今回はmatch関数を用いてB列のデータが配列においてどの位置になるかを出力します。
具体的には、セルC1に「=MATCH(B1,$A$1:$A$5, 0)」と入力します。
この数式ではセル参照が使用されているので、”(ダブルコーテーション)で括ってはいけません。逆に文字列を直接入力する際は”(ダブルコーテーション)で括る必要があります。
間違えるとエラーが発生するか、または意図する結果となりません。
また、検査範囲は基本的には絶対参照(F4: $マーク)としておいた方がいいです。これは後にオートフィル(数式のコピーなど)で一括処理するケースが多いためですね。
ENTERにて処理を確定させると、MATCH関数による配列におけるデータの位置の特定ができました。
特定できたセルの右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。
これがエクセルでのmatch関数の基本的な使い方です。
照合の種類=1→以下の場合
次にMACHT関数として、照合の種類=1→以下の場合の例を解説します。
下記のようにランク(定義)、ランク下限値と評価対象のスコアを用意します。
セルD2に「=MATCH(C2,$B$2:$B$6,1)」と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、MATCH関数による当該スコアにおけるランクが算出できました。
オートフィルを実行するとこのようになります。
なお、ランク下限値は昇順=小さな値が上で並べられてないと正しく動作しないのでご注意ください。
照合の種類=-1→以上の場合
最後にMATCH関数にて、照合の種類=-1→以上の場合の例を解説します。
同様にランク(定義)、ランク下限値と評価対象のスコアを用意します。
ただし、ランク上限値は降順=大きな値が上で並べましょう。先ほどとは真逆のルールとなります。
セルD2に「=MATCH(C2,$B$2:$B$6,-1)」と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、MATCH関数による当該スコアにおけるランクが算出できました。
オートフィルを実行するとこのようになります。
まとめ エクセルでのmatch関数の使い方や意味・読み方
この記事では「エクセルでのmatch関数の使い方や意味・読み方」について解説しました。
「match」という言葉の意味自体はおおよその人が理解しているとみられますが、エクセルにおいて
「マッチした値にどのような処理がされる」
といったところまでは知られていないかもしれません。
エクセルに限ったことではないですが、「この関数に指定する引数は○○と△△で☆☆という結果が出てくる」といったことを知っていると、その関数をどのように応用するかといった場面で大きな差となります。