エクセルにてリストにあれば○とする方法【リストにあるかどうかを確認、チェック】 |
エクセルにてリストにあるもの、ないものを抽出する方法【リストにあるかどうかを確認、チェック】 |
エクセルにてリストにあるものに色付けする方法 |
この記事では「エクセルにてリストにあれば○とする方法」「エクセルにてリストにあるもの、ないものを抽出する方法」「エクセルにてリストにあるものに色付けする方法」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・IF関数、COUNTIF関数
・IFERROR関数、VLOOKUP関数
・条件付き書式
を使うと良く、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルにてリストにあれば○とする方法【リストにあるかどうかを確認、チェック ※IF関数、COUNTIF関数】
エクセルにてリストにあれば○とする方法には、上述の通りIF関数、COUNTIF関数の組み合わせを使用すると良いです。
まずはイメージしやすいよう、リストを作成しましょう。
今回の場合はリストページに各業界とその代表的な会社名をリストとして作成しました。
A列に「業界」、B列に「会社名」を記載します。
次に確認対象の一覧をメインページに作成します。
今回の場合は、特定の「業界」がリストにあるか確認していきます。
A列に「確認対象の“業界”」、B列に「リスト有無確認」を記載します。
準備ができましたので、B列の「リスト有無確認」に関数を入れます。
この場合では、以下の数式を入れるといいです。
今回では2つの関数を組み合わせた
=IF(COUNTIF(リストページ!$A$2:$A$13,A2)>0,”○”,””)
を指定のセルに入れましょう。
上の数式の詳細を見ていきます。
COUNTIF関数は条件に合うもののカウントを行う関数であり
=COUNTIF(範囲、検索条件)
と使います。
IF関数は論理式を満たすor満たさない場合に応じて任意の処理ができる関数であり
=IF(論理式、[値が真の場合]、[値が偽の場合])
などと入力していきます。
今回では2つの関数の組み合わせていきましょう。
COUNTIF関数の中身の詳細は以下の通りです。特定の範囲の中に検索ワードと同じものがいくつあるか数えます。
・範囲(検索する範囲):リストページのA2からA13
※異なるページを選択するので、「[シート名][!]「セル範囲」」を入力します。実際はシートやセル範囲をクリック・ドラッグすることで自動で数式が入力されます。
さらにこの関数をコピペしたときに検索範囲がずれないようにセル範囲に「$(F4キーを押下)」をつけます。
今回の場合は「リストページ!$A$2:$A$13」となります。
・検索条件(検索ワード):メインページのA2
※検索ワードは2行目なら「A2の鉄鋼」、3行目なら「A3の化学」を検索したいため、先ほどの「$」はつけません。
今回の場合は「A2」セルをクリックすればOKです。
IF関数の中身の詳細は以下の通りです。条件式を作り、その条件に一致するかしないかによって動作を変えていきます。
・論理式(条件式):①のCOUNTIF結果が0以上であること(一致するものがあること)
※①のCOUNTIF関数の内容をそのままIF関数の条件式に入れ込みます。
今回の場合は「COUNTIF(リストページ!$A$2:$A$13,A20)>0」
・値が真の場合(一致するものがある場合):
COUNTIFを用いて検索に一致するものがあった場合に「○」と表示
※特定の文字列として「○」が表示されるようにするので、文字列の前後に「”」をつける必要があります。
今回の場合は「”○”」と入力します。
・値が偽の場合(一致するものがない場合):
COUNTIFを用いて検索に一致するものない場合に空欄
※空欄は先ほどの「”」を使用します。
今回の場合は「””」と入力します。
としましょう。
ENTERを押すとリスト有無確認の結果、一致するものがあれば「○」、一致するものがなければ空欄になります。
今回「鉄鋼」はリストにあるので「○」と表示されます。
式を他の行にもコピーすると、3行目以降にも確認結果が表示されます。
これで、IF関数、COUNTIF関数を用いたエクセルにてリストにあれば○とする方法が完了です。
エクセルにてリストにあるもの、ないものを抽出する方法【IFERROR関数、VLOOKUP関数】
エクセルにてリストにあるもの、ないものを抽出する別の方法として、IFERROR関数、VLOOKUP関数の組み合わせたものもあります。
先ほどのリストを用いて説明します。
リストページは先ほどと変更はありませんが、メインページの確認対象一覧のC列に「リストにある会社名を抽出」を記載します。
準備ができましたので、C列の「リストにある会社名を抽出」に関数を入れます。
具体的には、
=IFERROR(VLOOKUP(A2,リストページ!$A$2:$B$13,2,FALSE),”データがありません”)
と入れるといいです。
この数式の意味を深堀していきます。
VLOOKUP関数は指定の表の検索値に対応する列番号のセルを返す関数であり
=VLOOKUP(検索値、範囲、列番号、[検索方法])
と使います。
IFERROR関数はエラーの場合に返す値を指定する関数であり、
=IFERROR(値、エラーの場合の値)
などと入力していきます。
VLOOKUP関数
特定の範囲の中に検索ワードと同じものがあれば抽出します。
・検索値(検索ワード):メインページのA2
※検索ワードは2行目なら「A2の鉄鋼」、3行目なら「A3の化学」を検索したいため、「$」はつけません。
今回の場合は「A2」のセルをクリックしましょう。
・範囲(検索する範囲):リストページのA2からB13
※異なるページを選択するので、「[シート名][!]「セル範囲」」を指定します。
さらにこの関数をコピペしたときに検索範囲がずれないようにセル範囲に「$(絶対参照F4キー)」をつけます。
今回の場合は「リストページ!$A$2:$B$13」と入力します。
※注意事項として「検索値」で検索するワードが入っている列を「範囲」の1列目にしておく必要があります。
・列番号(抽出したい列):2列目(B列)
※「範囲」で設定した中で、どの列を抽出したいか選択します。
今回選んだA2からB13を範囲としているので、A列が「1列目」、B列が「2列目」になります。今回の場合はB列の会社名を抽出するので「2」と入力します。
・検索方法(検索ワードと完全一致で検索するか):FALSE
※TRUEかFALSEを選べます。TRUEは近似一致、FALSEは完全一致を意味しますが、TRUEでは半端な結果しか出ないため、基本は「FALSE」で完全一致の検索を行います。
IFERROR関数
条件式を作り、その条件に一致するかしないかによって動作を変えるものです。
・値:①のVLOOKUP関数結果
※①のVLOOKUP関数の内容をそのままIFERROR関数の条件式に入れ込みます。
VLOOKUP関数で一致するものがなかった場合、エラーになります。その際、セルにエラー値でなく、「データがありません」と表示させるためにIFERROR関数を使用します。
今回の場合は「VLOOKUP(A2,リストページ!$A$2:$B$13,2,FALSE)」と入力します。
・エラーの場合の値(エラーが出た場合の表示):「データがありません」
※VLOOKUP関数を用いて検索に一致するものがなかった場合、エラーの場合に、
特定の表示を出します。
特定の文字列として「データがありません」が表示されるようにするので、文字列の前後に「”」をつける必要があります。
今回の場合は「” データがありません”」と入力します。
としましょう。
ENTERを押すとリストにある会社名を抽出の結果、一致するものがあれば「その会社名」、一致するものがなければ「データがありません」と表示されます。
今回「鉄鋼」はリストにあるのでその会社名である「A工業株式会社」と表示されます。
式を他の行にもコピーすると、3行目以降にも確認結果が表示されます。
これで、IFERROR関数、VLOOKUP関数を用いたエクセルにてリストにあるもの、ないものを抽出する方法が完了です。
エクセルにてリストにあるものに色付けする方法【条件付き書式】
エクセルにてリストにあるものに色付けする方法には、上述の通り条件付き書式を使用すると良いです。
まずは1色付けしたいセルの範囲としてA2を選択します。
そして「ホーム」の「条件付き書式」、「セルの協調表示ルール」、「その他のルール」を選択します。
「新しい書式ルール」表示が出てくるので、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
数式記入欄に色付けする条件として、「B2=”○”(B2に○がついている場合に色がつく)」と記入します。
「OK」を押すと、色が変わります。
次に色付けを他の行にも適用していきます。
A2セルを選択し、右下の角にカーソルを合わせると、十字キーが出るので右クリックしながら書式を反映する7行目までカーソルを動かします。
表示が出るので、「書式のみコピー(フィル)」を選択します。
他の行にも色付けが反映されました。
これで、条件付き書式を用いたエクセルにてリストにあるものに色付けする方法が完了です。
まとめ エクセルにてリストにあれば色付け・抽出を行う方法
この記事では「エクセルにてリストにあれば○とする方法」「エクセルにてリストにあるもの、ないものを抽出する方法」「エクセルにてリストにあるものに色付けする方法」について解説しました。
各種関数を組み合わせれば簡単にリスト抽出をすることができます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。