科学

塩素の原子量・分子量・原子番号・質量数・価電子数(最外殻電子数)・原子価・陽子数・中性子の数は?

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化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。

中でも代表的な化学物質として「塩素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。

ここでは、この塩素に着目して「塩素の質量数・原子量・分子量・原子番号・価電子数(最外殻電子数)・原子価陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。

塩素の分子量・原子量・質量数は?

それでは塩素の原子量・分子量・質量数を見ていきましょう。

結論からいいますと

・塩素の原子量は約35.5

・塩素の質量数は35(約76%)と37(約24%)

です。

原子量は各々の質量数の塩素に割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。

原子量と質量数は、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。

こちらで塩素の存在比と原子量の計算方法について解説していますので、併せて確認してみてください。

なお塩素分子(Cl2)の分子量はこの2倍の約71です。

 

塩素の原子番号・陽子数・中性子の数は?

今度は塩素の原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。

結論からいいますと

・塩素の原子番号は17
・塩素の陽子数も17
・塩素の中性子数は18か20

です。

まず塩素の原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、塩素の陽子数はこちらも17で同じとなります。

一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、塩素には同位体があり各々の質量数が35,37であることから、中性子数も18,20という値をとるのです。

 

 

塩素の価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】

それではまず結合に関係する指標である塩素の価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。

結論からいいますと

・塩素の価電子数(最外殻電子数)は7

です。

一方で、塩素の原子価は1となります。

まず塩素の価電子数(最外殻電子数)とは、塩素が持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、7つ分の電子があることになります。

一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、塩素の場合では孤立電子対(ローンペア:2つの電子で1組になったもので安定)が3組分、不対電子が1か所にある構造となるため、結合の手も1本となるわけですね。

塩化物イオンのイオン式はこの価電子数とも関係しているため、併せて理解しておきましょう。

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まとめ 塩素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?

ここでは、塩素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。

塩素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。

塩素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう