化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「フッ素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このフッ素に着目して「フッ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
フッ素の原子番号・陽子数・中性子の数は?
それでは、フッ素の原子番号・陽子数・中性子の数について見ていきましょう。
結論からいいますと
・フッ素の原子番号は9
・フッ素の陽子数も9
・フッ素の中性子数はほとんどは10(ごく一部で9)
です。
まずフッ素の原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、フッ素の陽子数はこちらも9で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、フッ素には同位体があり各々の質量数が19,18とあることから、中性子数も10,9という値をとるのです。
ただ、フッ素はほとんどが質量数19、中性子数10という化学構造になっていると覚えておきましょう。
フッ素の原子量・質量数は?
今度はフッ素の原子量・質量数を確認します。
結論からいいますと
・フッ素の原子量は約19
・フッ素の質量数はほとんどが19(ごく一部に同位体の18などあり)
です。
原子量は各々の質量数のフッ素に割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はフッ素だけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
フッ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
続いて、結合に関係する指標であるフッ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・フッ素の価電子数(最外殻電子数)は7
です。
一方で、フッ素の原子価は1となります。
まずフッ素の価電子数(最外殻電子数)とは、フッ素が持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、7つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、フッ素の場合では3か所分が孤立電子対(ローンペア:6つの電子分)となり、不対電子は1つ分のみとなるため、結合の手は1本となるわけですね。
関連記事として
で解説していますので併せてチェックしてみてください♪
まとめ フッ素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、フッ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
フッ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
フッ素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。