化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「炭酸ナトリウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この炭酸ナトリウムに着目して「炭酸ナトリウムの化学式・分子式・元素記号・組成式はNa2CO3? 式量(分子量)は?十水和物では?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
炭酸ナトリウムの化学式・組成式・分子式はNa2CO3
それではまず、炭酸ナトリウムの化学式・分子式・元素記号について確認していきましょう。
結論からいいますと炭酸ナトリウムの化学式(分子式)は「Na2CO3」と表現されます。
※
別名として「ソーダ灰」とも呼ばれています。
Na2CO3の化学式の後ろから
・CO3:炭酸
となると覚えておきましょう。
なお、炭酸ナトリウムの組成式としても同じでNa2CO3となります。
炭酸ナトリウム十水和物の化学式・組成式・分子式はNa2CO3・10H2O
なお炭酸水素ナトリウムは10水和物となることも多いです。
炭酸ナトリウム十水和物の化学式(分子式)はそのままNa2CO3・10H2Oとなります。
こちらの別名は「結晶ソーダ(もしくは洗濯ソーダ)」ですね。
炭酸ナトリウムの分子量・式量は?
今度は炭酸ナトリウムの分子量・式量についても見ていきましょう。
結論からいいますと、炭酸ナトリウムの分子量・式量は106です。
※
これは上の炭酸ナトリウムの化学式・分子式から導出することができ、Na:23、C:12、O:16、を元に「23×2 + 12 +16×3 = 106 」となります。
つまり1モルあたりの質量(モル質量)は106gとなるわけです。
炭酸ナトリウム十水和物の分子量・式量は?
同様に、炭酸ナトリウム10水和物の分子量も見ていきます。
単純に炭酸ナトリウムの分子量に、水の分子量×10を加えるとよく
炭酸ナトリウム10水和物の分子量=106 + 18×10 = 286となるのです。
関連物質の
・炭酸水素ナトリウムの化学式・分子式などの詳細はこちら
・水酸化ナトリウムの化学式・分子式などの詳細はこちら
で解説していますので、併せてチェックしてみてください。
まとめ 炭酸ナトリウムの組成式・式量(分子量)は?炭酸水素ナトリウムとの違いもとの反応式も
ここでは炭酸ナトリウムの化学式・組成式・式量(分子量)は?炭酸水素ナトリウムとの違いもとの反応式もについて解説しました。
炭酸ナトリウムの各情報は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
炭酸ナトリウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。