化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「リン」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このリンに着目して「リンの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
リンの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるリンの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・リンの価電子数(最外殻電子数)は5
です。
一方で、リンの原子価は3となります。
まずリンの価電子数(最外殻電子数)とは、リンが持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、3つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、リンの場合では不対電子が3か所にある構造となるため、結合の手も3本となるわけですね。
リンの原子量・質量数は?
今度はリンの原子量・質量数も見ていきましょう。
結論からいいますと
・リンの原子量は約31
・リンの質量数はほとんどが31
です。
原子量は各々の質量数のリンに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はリンだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
リンの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はリンの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・リンの原子番号は15
・リンの陽子数も15
・リンの中性子数はほとんどは16
です。
まずリンの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、リンの陽子数はこちらも15で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、リンには同位体があり各々の質量数が31であることから、中性子数も16という値をとるのです。
まとめ リンの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、リンの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
リンの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
リンを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。