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お気をつけてください・どうぞお気をつけて・お気をつけてお戻りくださいは正しい敬語?言い換えは?【ビジネスメールなど】

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ビジネスの場において、マナーを重視する人はとても多いです。

ビジネスマナーの中でも、とくに使い方が難しいものに「敬語」が挙げられます。

今回は「お気をつけてください・どうぞお気をつけて・お気をつけてお戻りください」は正しい敬語なのか?言い換えは?について説明していきます。

ビジネスメールなどの参考にしてみてくださいね。

「お気をつけてください」は正しい敬語?言い換えは?

それでは「お気をつけてください」が正しい敬語か?について確認していきます。

結論として「お気をつけてください」ですが、敬語として誤りです。

正しくは「お気をつけください」です。

「お(ご)~ください」は尊敬語の型ですが、~の部分には動詞のます形(ますで終わる形)を用います。

ます形「気をつけます」の「ます」を省いて「お気をつけください」が正しい敬語の言い方です。

相手に注意を促したり身体に配慮する言葉ですが、「ください」は命令形ですので、目上や社外の方やお客さんに使うのはあまり適切ではありません。

 

また、例えば相手が事故にあった後などの困難な状況の時に使うと、「気をつけて」は不注意を指摘されるようなネガティブな捉えられ方をされることがあります。

その場合は使わないや、「ご自愛ください」などに言い換えたりして、相手の状況に配慮しましょう。

 

例文

「暑くなってまいりましたので、熱中症には十分にお気をつけください」

「足元が大変滑りやすくなっておりますので、くれぐれもお気をつけくださいませ」

 

「何故」気をつけてほしいのか、「何に」気をつけるかを添えて使います。

相手にお願いするときは丁寧語の「ませ」をつけると柔らかい響きになります。あまり連発はせず、相手や状況によって使うと良いでしょう。

「くれぐれも」は気持ちを念押ししたい際に使います。

 

言い換え

「ご留意ください」

「ご注意ください」

「お気をつけいただけますと幸いです」

「お気をつけいただきますよう、お願い申し上げます」

 

「留意」は心に留めるほどのこと、「注意」は用心警戒することに対して使います。

目上や社外、お客さんに対しては命令形よりも「いただけますと幸いです」のような言い方がよりふさわしいでしょう。

 

「どうぞお気をつけて」は正しい敬語?言い換えは?

正しい敬語として使えますが、基本的には「道中はどうぞ、お気をつけてお越しください」など「何に」気をつけるか、気をつけて「何をする」かの言葉を添えて使います。

「どうぞ」には依頼や許可の意味もありますが、この場合は相手の無事を心から願う意味で使い、丁寧な印象を与えます。

「お気をつけて」は「気をつけて」に接頭辞「お」をつけた丁寧な言い方です。

相手が出かけたり帰ってくる際や、「お身体にお気をつけて」など相手の体調を気遣う場合に使われることが多いです。

「気をつけて」は相手が事故や病気の後などの大変な状況の場合、上から指摘されたように捉えられることがあるため、使う際は相手の状況への配慮が必要です。

例文

「どうぞお気をつけていってらっしゃいませ」

「どうぞお気をつけてお越しください」

「日中かなり暑くなってまいりましたので、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください」

 

「お気をつけていってらっしゃいませ」は主に社内の相手に使いますが、上司に使う際は「いってらっしゃい」までだと不十分ですので、「ませ」をつけるようにしましょう。

残り二つの例文は社外にも使える言い方です。

 

言い換え

「どうぞご自愛ください」

相手の体調を気遣う場合の「お気をつけて」の言い換え表現です。

「自愛」は「自分(の身体)を大事にする」という意味で、「風邪など召されぬよう、どうぞご自愛ください」など何故気をつけるのかの理由を添えて、メールや手紙の文末(結び締め)で使われます。

 

「お気をつけてお戻りください」は正しい敬語?言い換えは?」

最後に「お気をつけてお戻りください」が正しい敬語かどうか?についても確認していきます。

結論として「お気をつけてお戻りください」は正しい敬語です。

「お戻りください」は「お~ください」の型の尊敬語です。

相手が戻って来る際に使いますが、同じ状況で「お帰りください」も使えます。

 

「戻ってください」という命令形のため、目上や社外の方には「お戻りくださいませ」や「お戻りくださいますようお願い申し上げます」としたほうが適切でしょう。

 

例文

「本日はご多忙の中、お越しいただきありがとうございました。どうぞお気をつけてお戻りくださいませ」

「研修お疲れ様でした。どうぞお気をつけてお戻りくださいませ」

 

先に感謝や労いの言葉を述べてから伝えると、自然な気遣いの表現になります。

 

言い換え

「お気をつけてお戻りいただけますよう、お願い致します」

「お気をつけてお戻りいただけますと幸いです」

 

目上や社外の方には「ください」の直接的な言い方より、婉曲的な「お願い致します」や「幸いです」が無難でしょう。

 

まとめ どうぞお気をつけて・お気をつけてお戻りくださいは正しい敬語?言い換えは?【ビジネスメールなど】

ここでは、どうぞお気をつけて・お気をつけてお戻りくださいは正しい敬語?言い換えは?について説明しました。

敬語は扱いが難しいため、この機会に覚えておくといいです。

様々な敬語を身に着け、ビジネスメール等で活用していきましょう。