化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「酸素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この酸素に着目して「酸素の原子番号・質量数・原子量・価電子数(最外殻電子数)・原子価・陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
酸素の原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度は酸素の原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・酸素の原子番号は8
・酸素の陽子数も8
・酸素の中性子数はほとんどは8(ごく一部で9,10)
です。
まず酸素の原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、酸素の陽子数はこちらも8で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、酸素には同位体があり各々の質量数が16,17,18とあることから、中性子数も8,9,10という値をとるのです。
ただ、酸素はほとんどが質量数16、中性子数8という化学構造になっていると覚えておきましょう。
酸素の価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標である酸素の価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・酸素の価電子数(最外殻電子数)は6
です。
一方で、酸素の原子価は2となります。
まず酸素の価電子数(最外殻電子数)とは、酸素が持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、6つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、酸素の場合では2か所分が孤立電子対(ローンペア:4つの電子分)となり、不対電子は2つ分のみとなるため、結合の手は2本となるわけですね。
酸素の原子量・質量数は?
今度は酸素の原子量・質量数も見ていきましょう。
結論からいいますと
・酸素の原子量は約16
・酸素の質量数はほとんどが16(ごく一部に同位体の17,18などあり)
です。
原子量は各々の質量数の酸素に割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数は酸素だけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
まとめ 酸素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、酸素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
酸素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
酸素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。