科学的な解析を行う際にはよく単位変換が求められることがあります。
中でも電気的な分野における用語として抵抗(電気抵抗)があり、その単位にはkΩ(キロオーム)やMΩ(メガオーム)を使用することが多いです。これらの単位は両方ともよく使用する単位であるため、各々を変換できるようにしておくといいです。
ここでは「1kオームは何MΩ(メガオーム)?1MΩ(メガオーム)は何kΩ(キロオーム)?」といった各々の換算(変換)方法について解説していきます。
MΩ(メガオーム)とkΩ(キロオーム)の換算(変換)方法【1kΩ(キロオーム)は何MΩ(メガオーム)?1MΩは何kΩ?】
まず、Ω(オーム)とは電気抵抗の単位であり、いわゆる電気の流しにくさを表した指標といえます。
この電気抵抗Ωの数値が大きいほど電気を通さないことを意味し、小さいほど電流を流しやすいわけです。金属などの導体であれば、この電気抵抗Ωの数値は基本的にかなり小さいのです。
そして、Ω(オーム)の頭に1000倍を表すk(キロ)がついたものがkΩ(キロオーム)であり、1kΩ=1000Ωという換算式が成立するのです。
一方で、MΩ(メガオーム)とは1000000倍を表すM(メガ)がついたものであり、1MΩ(メガオーム)=1000000Ω(オーム)と変換できるのです。
ここで、これらの式を比較すると、1MΩ(メガオーム)=1000kΩ(キロオーム)という関係が成り立ちます。
逆に「1kΩ(キロオーム)は何MΩ(メガオーム)?」と聞かれた場合には逆数をとればいいため、1kΩ=0.001MΩと変換できることになるのです。
どちらも良く出てくる抵抗の単位のため、しっかりと理解しておくといいです。
特に大小関係がわからなくなるケースがあるので、十分に気を付けましょう。
メガオームとメグオームの違い
なお、メガオームのことをメグオームと呼ぶことがあり、実は厳密にはメグオームと表現する方が適切といえます。
これは英語表記では、megohmであり、メグオームと読むことがわかります。英語では母音同士の重なり、aやoが続くのを嫌うために、megaohmではなく、megohmなわけです。
ただ、他の単位のメガボルト(MV)やメガワット(MW)ではメガというため、日本語ではメガオームと表現するケースも多々あるのです。
実際に使用する際は、どちらでもいいといえるでしょう。
MΩ(メガオーム)とkΩ(キロオーム)の換算(変換)の計算方法【1kオームは何メガオーム?1MΩは何キロオーム?】
それでは、メガオームとキロオームの扱いに慣れるためにも計算問題を解いていきましょう。
例題1
0.02MΩは何kΩでしょうか。
解答1
上のキロオームとメガオームの換算式に従って計算していきます。
すると、0.02 × 1000 = 20 kΩ(キロオーム)と求めることができるのです。
続いて、キロオームからメガオームへの変換も行っていきましょう。
例題2
9500kΩは何MΩとなるのでしょうか
解答2
こちらも上述の計算式に基づいて換算していきます。
9500 ÷ 1000 = 9.5MΩとなるのです。
どちらも大事な電気抵抗の単位といえるため、理解しておきましょう。
まとめ メグオームとメガオームの違いは?1kΩは何MΩ?1MΩは何kΩ?
ここでは、電気抵抗の単位であるMΩ(メガオーム:メグオーム)とkΩ(キロオーム)の変換(換算)方法について確認しました。
抵抗の単位のΩ(オーム)の数値が大きいほど電流を流しにくいことを示し、逆にΩの数値が小さければ電流が流れやすいといえるのです。
そして、
・1MΩ=1000kΩ
・1kΩ=0.001MΩ
という換算式が成立することも理解しておくといいです。
単位変換に慣れ、業務に役立てていきましょう。