ビジネスの場において、マナーを重視する人はとても多いです。
ビジネスマナーの中でも、とくに使い方が難しいものに「敬語」が挙げられます。
今回は「お目にかかれることを楽しみにしております・お目にかかれて光栄です・お目にかかれるのを楽しみにしております」は正しい敬語なのか?言い換えは?について説明していきます。
ビジネスメールなどの参考にしてみてくださいね。
「ご提出いたします」は正しい敬語?言い換えは?
それでは以下で「ご提出いたします」が正しい敬語か?見ていきます。
結論として「ご提出いたします」は正しい敬語で使用してOKです。
「ご(お)~いたす」は「~する」という意味の謙譲語の型、「ます」は丁寧語です。
「提出する」という言葉に謙譲語の「ご」と「いたす」が付いていて、一見して二重敬語のようですが「ご(お)~いたす」で謙譲語の一つの型ですので、二重敬語ではありません。
自分を下げた丁寧な言い方で、目上や社外の方にも使用できます。
なお「~する」という意味で使う場合、平仮名の「いたす」と表記することが一般的です。
漢字で「致す」と表記する場合は「届くようにする・至らせる・引き起こす」という意味で使います。
また「提出」とよく似た意味の「提示」ですが、「(提出物を)相手に差し出して、その内容を見せる」という意味です。
「提出」は「相手に差し出して渡す」のみで見せるという意味はありませんので、使い方に注意が必要です。
例文
「〇〇様よりご依頼いただいた、見積書をご提出いたします」
「来週中までには必ずご提出いたします」
「提出」はビジネスシーンでは、書類や資料を提出する際に使われることが多いです。
相手が分かりやすいように「何を・いつ・どのように」などを付けて伝えましょう。
「ご提出させていただきます」は正しい敬語?言い換えは?
続いて「ご提出させていただきます」が正しい敬語か?チェックします。
結論として「ご提出させていただきます」も正しい敬語です。
「ご(お)~させていただく」は「~させてもらう」という意味の謙譲語の型です。
「提出させてもらいます」という意味で、提出することを相手が既に承知している場合や、提出することで相手に迷惑がかかるような場合に使います。
「ご提出いたします」と敬語の丁寧さは同等ですが謙虚な印象を与えるため、使いやすい言い方だといえます。
ただし同じ文中で連発するとわざとらしくなりますので、「ご提出いたします」などと適度に使い分けましょう。
例文
「先日お話しした計画書をご提出させていただきます」
「申請書ですが、今月中にはご提出させていただきます」
必要に応じて「何を・いつ・どのように」を明示して、相手と認識の相違がないようにします。
言い換え
「ご提出させていただけますと幸いです」
「幸い」は「嬉しい」の柔らかい言い方です。
あまり使う場面はないかもしれませんが、提出することを相手が知らない、または承知していない場合に使います。
「ご提出いただきたく存じます」は正しい敬語?言い換えは?
さらには「ご提出いただきたく存じます」が正しい敬語か?見ていきましょう。
結論からいいますと「ご提出いただきたく存じます」は正しい敬語です。
「ご(お)~いただく」は「~してもらう」という意味の謙譲語の型、「たく(たい)」は願望の助動詞、「存じます」は「思います」の謙譲語です。
「提出してもらいたいと思います」という依頼の強さを弱めた丁寧な言い方で、目上や社外の人にも使えます。
口頭だとやや硬い言い方のため、主にメールや手紙で使います。
「ご提出いただければと存じます」とすると「提出してもらえたらと思います」の意味になり、さらに謙虚で丁寧な言い方になります。
相手によって、またはより丁寧にお願いすることが必要な場面で使うと良いでしょう。
例文
「お忙しい中お手数ですが、お申込書をご提出いただきたく存じます」
「誠に恐れ入りますが、今週中にご提出いただきたく存じます」
相手に依頼する場合は「お手数ですが」「恐縮ですが」などのクッション言葉を付けて、相手の状況に配慮をしましょう。
状況に応じて「何を・いつ・どのように」などを明記し、相手と認識を合わせてください。
言い換え
「ご提出いただけますと幸いです」
「ご提出いただきますようお願い申し上げます」
「~幸いです」も「~いただければと存じます」と同様、謙虚で丁寧な言い方です。
「~いただきますようお願い申し上げます」はやや依頼を強めたい場合に使えます。
まとめ ご提出させていただきます・ご提出いただきたく存じますは正しい敬語?言い換えは?【ビジネスメールなど】
ここではご提出いたします・ご提出させていただきます・ご提出いただきたく存じますは正しい敬語?言い換えは?について説明してきました。
敬語は扱いが難しいため、この機会に覚えておくといいです。
様々な敬語を身に着け、ビジネスメール等で活用していきましょう。