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「ご教示いただけますと幸いです・ご教示のほどよろしくお願いいたします・ご教示いただきたいです」正しい敬語か?言い換えは?

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ビジネスの場ではマナーを重視する人が多いです。

マナーの中でも特に使い方が難しいものに「敬語」が挙げられます。

ここでは「ご教示いただけますと幸いです・ご教示のほどよろしくお願いいたします・ご教示いただきたいです」について、正しい敬語なのか?言い換えは?について、確認してみましょう。

「ご教示いただけますと幸いです」は、正しい敬語か?言い換えは?

結論からいいますと「ご教示いただけますと幸いです」は、正しい敬語です。

簡単にいうと「教えてくれたらうれしいな。」ということです。

「教示」は、教え示すという意味で、「ご」を頭につけることにより、丁寧な言葉になります。似た言葉には、教導(教え導く)や、鞭撻(強く励ますこと)があり、いずれも「ご教導・ご鞭撻」と丁寧にして、指導をお願いする場合に使われることが多いです。

この場合、相手に行動してもらう表現ですから、「ご教示」のあとに続くのが、「いただく」という尊敬語になるのです。

「幸いです」は、相手に対して柔らかく依頼するときに使う表現ですが、あくまでも気持ちを伝えただけで、選択する権利は相手にあります。

「幸いです」は、「助かります」や「ありがたく存じます」でも、同じ意味になります。

このような表現は、文章などのメールで使用することが一般的で、会話にはあまり使用されません。

ただし、結婚式で新郎新婦が挨拶をするときに「ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」と述べるのは、決り文句のように使われます。

例文

まことに恐縮でございますが、ツバメの生態について、ご教示いただけますと幸いです。

言い換え

ツバメの生態について、ご教示いただけますと助かります。

ツバメの生態について、教えて下さい。

ツバメの生態について、教えていただけませんか?

例文が、最も敬意の高い表現です。少し堅苦しい感じすらしますから、親しい目上の人や先輩の場合は、「教えて下さい」といった表現でも十分です。

 

「ご教示のほどよろしくお願いいたします」は、正しい敬語か?言い換えは?

結論からいいますと、「ご教示のほどよろしくお願いいたします」は、正しい敬語です。

「〜のほど」は、相手に物事を依頼したり、要求したりするときに、命令の表現を和らげるために使われます。

「ご教示のほど」のほか、「ご査収のほど」「ご確認のほど」など、ビジネスメールで頻繁に使われます。

例文

メールの文末に、「ご教示のほどよろしくお願いいたします。」と加えることで、敬意を持った言い方になります。

言い換え

ご教示の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

ご教示いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

「ご教示いただきたいです」は、正しい敬語か?言い換えは?

結論として「ご教示いただきたいです」は、正しい敬語ですが、少しバランスが悪い・フランクなもののため、使用場面に気を付けるといいです。

というのは、「ご教示いただく」は、目上の人に対して教えを請うときに使う最高レベルの敬意を払った言葉です。

一方、「いただきたいです」は、言い方は丁寧にしているものの、少しフランクな表現です。

そのため、敬語に厳しい上司などに対して使用するのは控えた方が無難です。

例文

是非、ツバメの生態についてご教示いただきたいです。

ツバメの生態について教えていただきたいです。

言い換え

教えていただきたいです。

ご教示いただきたく存じます。

 

まとめ ご教示のほどよろしくお願いいたします・ご教示いただきたいですは、正しい敬語か?言い換えは?

ここでは、「ご教示いただけますと幸いです」「ご教示のほどよろしくお願いいたします」「ご教示いただきたいです」について解説してきました。

目上の人に対して何かお願いするときは、文頭に一言付け加えるのも気持ちを伝える有効手段です。「まことに恐縮に存じますが」や「まことに申し訳ございませんが」などでも良いですし、もう少し親しい間柄なら「すみませんが」でも、きちんと伝わります。

気持ちを伝えることが大事ですから、表面的なルールに囚われすぎず、日常に取り入れてください。きっと円滑な人間関係に役立つと思います。