この記事では「エクセルのVLOOKUP関数の検索方法の違い」について解説していきます。
エクセルのVLOOKUP関数の検索方法は、
・TRUE : 検索値と近似値一致で検索
・FALSE : 検索値と完全一致で検索
の2種類があり、実際のサンプルを用いてどのような処理になるか見ていきましょう。
エクセルのVLOOKUP関数の検索方法(TRUEやFALSE)の違い1【近似値や完全一致】
それでは以下でエクセルのVLOOKUPにおける検索方法(TRUEとFALSE)について確認していきます。
まずは、TRUEを使った検索のパターンです。
ためしに、以下のエクセルで、B3セルに「発注No」を入力すると、C3セルに対象の「商品」、D3セルに対象の「数量」が表示するようにしてみましょう。
具体的には、C3セルに=VLOOKUP(B3,B8:D14,2,TRUE)、D3セルに=VLOOKUP(B3,B8:D14,3,TRUE)と入力すると良いです。
この数式の意味を解説します。
VLOOKUP関数は、
=VLOOKUP(検索値、検索範囲、列番号、検索方法(TRUEもしくはFALSE))
と入力します。
たとえば今回のように、
・検索値:B3(発注№)
・検索範囲:B8:D14(表全体)
・列番号:2(商品)、3(数量)
・検索方法:TRUE(近似値一致)
と入力すると、検索範囲(B8:D14)から検索値(発注№)を探し出し、列番号に指定した列のセル値を、近似値一致で表示します。
VLOOKUP関数の列番号は左から数えます。
なので今回のパターンであれば、
2:商品の列
3:数量の列
と、それぞれ指定することが可能です。
また、近似値一致とは、検索値に設定した文字列と一番近いものを検索する検索方法です。
VLOOKUP関数では、仮に検索方法に何も設定しない場合は、近似値一致が採用されるので注意してください。
C3セルとD3セルの数式を入力しただけだと、B3セルに検索値が入っていないため、エラーが表示されます。
このまま、B3セルに発注№を入力しましょう。
今回は、B3セルに「A-10111」と入力します。
すると、発注№「A-10111」の「商品」と「数量」が表示されていますね。
以上が、TRUEを使った検索方法でした。
エクセルのVLOOKUP関数の検索方法(TRUEやFALSE)の違い2【近似値や完全一致】
次は、TRUEを使って検索し、表に検索値が無い場合の処理方法を紹介します。
先ほどと同じ表を使い、今度はB3セルに「A-10118」と入力してみましょう。
近似値一致(TRUE)で検索した場合は、検索値が範囲内に無い場合は、検索値にもっとも近い値のセルのデータを表示します。
そのため、この場合は、「A-10118」にもっとも近い「A-10117」のデータを表示します。
以上が、TRUE(近似値一致)を使って検索し、表に検索値が無いパターンでした。
エクセルのVLOOKUP関数の検索方法の違い3【FALSE:完全一致】
最後は、FALSEを使った検索のパターンです。
先ほどと同じ表を使い、今度は、C3セルに=VLOOKUP(B3,B8:D14,2,FALSE)、D3セルに=VLOOKUP(B3,B8:D14,3,FALSE)と入力します。
今回は、B3セルに「A-10111」と入力します。
すると、発注№「A-10111」の商品と数量が表示されていますね。
完全一致(FALSE)で検索した場合は、検索値に完全に一致しているセルのデータを表示します。
なので、B3セルに「A-10118」と表にない発注№を入力すると、TRUEの時と違いエラーが表示されるため、注意しましょう。
以上が、FALSEを使った検索方法でした。
これらがVLOOKUP関数における検索方法(TRUEとFALSE)の違いです。
まとめ エクセルのVLOOKUP関数のTRUEやFALSE(検索方法)の違い
この記事では「エクセルのVLOOKUP関数の検索方法の違い」について解説しました。
エクセルのVLOOKUP関数の検索方法は、
・TRUE : 検索値と近似値一致で検索
・FALSE : 検索値と完全一致で検索
の2種類があり、必要に応じて使い分けると良いです。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。