この記事では「エクセルのSUMIFS関数での以上・以下の合計方法」について解説していきます。
エクセルのSUMIFS関数での以上・以下の合計をするには
・「<=」「>=」などの比較演算子
を使用します。
実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルのSUMIFS関数での~以上(範囲)の合計方法【よりも大きいも】
最初に、SUMIFS関数で指定した範囲から特定の数値以上を合計する方法をご紹介します。
下記のエクセルデータの表から、A店で販売数が50以上の売上を合計します。
具体的には、=SUMIFS($E$3:$E$10,$B$3:$B$10,G4,$D$3:$D$10,H4)と入力します。
この数式について解説します。
SUMIFS関数は
=SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,…)
と入力します。
今回は、条件をセル参照しています。
指定した範囲から特定の数値以上の合計を出すために、別表を作成しています。
セル参照する場合は、セル番地の前に以上を示す『>=』を付けます。ここではH4が該当します。
合計範囲:$E$3:$E$10 売上列のセル範囲
条件範囲1:$B$3:$B$10 店舗列のセル範囲
条 件1:G4 右表のA店と入力したセル番地
条件範囲2:$D$3:$D$10 販売数のセル範囲
条件2:H4 右表に>=50と入力したセル番地
合計範囲:$E$3:$E$10 売上列のセル範囲
条件範囲1:$B$3:$B$10 店舗列のセル範囲
条件1:G4 右表のA店と入力したセル番地
条件範囲2:$D$3:$D$10 販売数のセル範囲
条件2:H4 右表に>=50と入力したセル番地
※参考までに、~よりも多いと指定したい場合は、『>=』を『>』と変更して入力します。
ENTERを押すと、A店で販売数が50以上の売上合計が表示されます。
エクセルのSUMIFS関数での~以下(範囲)の合計方法【未満も】
次に、SUMIFS関数で指定した範囲から特定の数値以下を合計する方法をご紹介します。
下記のエクセルデータの表から、B店で販売数が40以下の売上を合計します。
具体的には、=SUMIFS(E3:E10,B3:B10,”B店”,D3:D10,”<=40″)と入力します。
この数式について解説します。
今回は、数値を直接入力しています。
検索条件に数値を直接入力する場合は、数値の前に以下を示す『<=』を付けます。さらに、『”』ダブルクォーテーションで囲む必要があります。
合計範囲:E3:E10 売上列のセル範囲
条件範囲1:B3:B10 店舗列のセル範囲
条件1:”A店” 文字列や数値に直接入力する場合は、『”』で囲む
条件範囲2:D3:D10 販売数のセル範囲
条件2:”<=40” 『<=』と数値を組み合わせ、全体を『“』で囲む
※参考までに、~よりも少ないと指定したい場合は、『<=』を『<』と変更して入力します。
ENTERを押すと、B店で販売数が40以下の売上合計が表示されます。
エクセルのSUMIFS関数での~以上・以下(範囲)の合計方法
ここでは、SUMIFS関数で特定の数値範囲(以上かつ以下)を合計する方法をご紹介します。
下記のエクセルデータの表から、販売数が40以上かつ70以下の売上を合計します。
具体的には、=SUMIFS($E$3:$E$10,$D$3:$D$10,”>=”&G5,$D$3:$D$10,”<=”&I5)と入力します。
この数式について解説します。
今回は、セル参照していますが、セル内には『>=』等の比較演算子を入力していません。そのため、数式内で、比較演算子とセル番地を組み合わせます。
数式内の条件にて、『>=』等とセル番地を組み合わせる場合、『>=』を『”』で囲みます。
その後ろに、『&』連結演算子、セル番地の順番に入力します。
合計範囲:$E$3:$E$10 売上列のセル範囲
条件範囲1:$D$3:$D$10 販売数列のセル範囲
条件1:”>=”&G5 以上を示す『>=』を『”』で囲み、『&』セル番地
条件範囲2:$D$3:$D$10 販売数列のセル範囲
条件2:”<=”&I5 以下を示す『<=』を『”』で囲み、『&』セル番地
※範囲はF4キーを押して、絶対参照しています。オートフィル機能を使用する際、範囲がずれないようにするためです。
ENTERを押すと、販売数が40以上かつ70以下の売上合計が表示されます。
オートフィル機能を使用すると、簡単にJ6、J7に各条件の売上合計を表示できます。
まとめ エクセルのSUMIFS関数での以上・以下の合計方法【範囲:未満なども】
この記事では「エクセルのSUMIFS関数での以上・以下の合計方法」について解説しました。
SUMIFS関数において、特定の数値に以上・以下を指定して合計するためには、『>=』『<=』比較演算子を使用すると良いでしょう。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。