この記事では、エクセルで作成した散布図のグラフにて軸を入れ替える方法を解説します。
軸を入れ替えるパターンとしては、
・横軸(x軸)と縦軸(y軸)を入れ替える
・2つある縦軸(y軸)を入れ替える
のいずれかがあります。
それぞれについて、実際のサンプルを用いて詳細を見ていきましょう。
エクセルの散布図にて軸入れ替え(縦軸と横軸)を行う方法【xy軸】
それでは以下で散布図にてx軸とy軸(縦軸と横軸)の軸入れ替えを行う方法を確認していきます。
下図は、ランダムに数字を入れた表を散布図で表したものです。
横軸はx(A列)、縦軸はy(B列)の値となっています。
グラフエリアを選択した状態で右クリック→「データの選択」を開きます。
左側の「凡例項目」に「編集」のボタンがあるので、クリックします。
クリックすると、「系列の編集」ウィンドウが開きます。
「系列名」はグラフの上に表示されるタイトルに使用するセルを表します(今回は手入力で「散布図」という名前に変更しています)。
「系列Xの値」「系列Yの値」はそれぞれ横軸、縦軸に使用するデータを表します。
図の場合、「系列Xの値」、つまり横軸にはシート1のA2~A13(xの値)、「系列Yの値」、つまり縦軸にはシート1のB2~B13(yの値)がそれぞれ使用されていることを意味します。
この値の範囲を変更することで、横軸と縦軸の数値を入れ替えることができます。
「系列Xの値」のテキストボックス横にある矢印のボタンをクリックします。
表のB2~B13を選択すると、テキストボックス内に表示されている数式が変更されます。
変更したら、再度テキストボックス横の矢印のボタンをクリックします。
「系列Yの値」も同様に、シート1のA2~A13を選択します。
「OK」をクリックすると完成です。
横軸にy(B列)、縦軸にx(A列)の値が表示されるようになりました。
これで散布図のxy軸の入れ替えが完了です。
エクセルの散布図にて軸入れ替え(2軸)を行う方法【yy軸:左右の縦軸】
今度は散布図のyy軸(両方の左右の縦軸)にて軸入れ替えを行う方法を見ていきます。
温度と湿度のように単位が異なる数値を1つのグラフに表す場合、「主軸」と「第2軸」という2つの軸に分けてグラフを作成することができます。
下図は、日付毎の平均温度および湿度を散布図で表したものです。
グラフの左右それぞれに縦軸の目盛がついており、左側の軸は温度(℃)、右側の軸は湿度(%)の目盛になっています。
エクセルの初期設定では、左側に表示される軸が「主軸」、右側に表示される軸が「第2軸」となっています。
これら2つの軸を入れ替える方法について解説します。
まず、湿度のグラフマーカーを選択し、右クリック→「データ系列の書式設定」を開きます。
「系列のオプション」を確認すると、湿度のデータは「第2軸」となっているため、これを「主軸」に変更します。
すると温度、湿度の両方が「主軸」になるため、温度と湿度を一括で表示できるよう、左側の目盛が0~70の値に変更されました。
次に温度のグラフマーカーを選択し、同様に「系列のオプションから」軸を「第2軸」に変更します。
これで温度が「第2軸」に移動したため、右側に温度用21.5~25.5の目盛が表示されました。
これで軸の入れ替えは完了ですが、入れ替える前のグラフと比べると、湿度のマーカーが上に集まっているように見えます。
これは、度と湿度を同じ軸にした時に目盛の最小値が変更されてしまったため、見かけ上湿度のマーカーが上に集まってしまっているのです。
湿度はいずれも40%を上回っているため、左側の目盛の0~30は不要ですね。
左側の軸を選択し、右クリック→「軸の書式設定」を開きます。
軸の最小値を手入力で変更できるので、40.0と入力します。
これで、縦軸の左右が入れ替わっただけのグラフが完成しました。
これで散布図の左右の縦軸の入れ替えが完了です。
まとめ エクセルの散布図にて軸入れ替え(縦軸と横軸、2軸)を行う方法
この記事では、エクセルで作成した散布図のグラフにて軸を入れ替える方法を解説しました。
横軸(x軸)と縦軸(y軸)を入れ替えたい場合は、「データの選択」から各軸に使用する値を変更します。
また、2つの縦軸(y軸)を入れ替えたい場合は、「データ系列の書式設定」から2つの軸を入れ替えます。
エクセルの仕組みを理解し、業務に役立てていきましょう。