この記事では「エクセルにてRMS(二乗平均平方根:根二乗平均)を計算する方法」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・SUMSQ関数やCOUNT系関数やSQRT関数の組み合わせ
で処理するといいです。
それでは、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
rms(二乗平均平方根:根二乗平均)の意味と計算方法
まず統計関連の用語であるrmsとは、root mean squareの略であり、二乗平均平方根、根二乗平均などと略されます。
そして、このrmsは以下のような計算式で表すことができるのです。
つまり、あるデータがに対して、各々の数値の二乗の和をまず取ります。この合計値をデータの個数で割ったもののルートを取るとrmsが計算することができるのです。
二乗の合計の平均の平方根を取ったものであるために、二乗平均平方根(rms)と呼ばれているのです。
rms(二条平均平方根:根二乗平均)と標準偏差の違い
なお、rmsと似た統計のパラメータとして標準偏差というものが挙げられます。
標準偏差とは、各データの数値と平均値の差の二乗の和をとり、かつそれを平均で割った数値のルートをとったものとなります。以下の計算式の通りです。
rmsでは、平均値は関係ないことが標準偏差との大きな違いといえます。
混同しないよう注意しましょう。
エクセルでrms(二乗平均平方根:根二乗平均)を計算する方法
それでは、実際のデータ(架空)のrmsをエクセルを用いて求めていきましょう。
まずは、二乗和を計算していきます。このとき、エクセル関数であるSUMSQ関数と呼ばれるデータの二乗和を一括で求められるものを活用していきます。
ENTERにて計算を確定させた後、今度はrmsを計算するためのデータの個数を求めていきます。
こちらも計算確定後、rmsを計算していきます。rmsを直接計算する段階では、SQRT関数と呼ばれるル―トを出力する関数を用います。
具体的にはセルに=SQRT(二乗和/データ数)でrmsが計算できます。
すると、以下のようエクセルでのrmsが算出できました。
まとめ
ここでは、rms(二乗平均平方根、根二乗平均)の定義や標準偏差との違い、エクセルでの計算方法について確認しました。
rmsは統計解析時に良く使用する数値であるために、エクセルで正確に求められるようにしておきましょう。
上手にエクセルを活用して、より日常生活や業務を効率的にこなしていきましょう。