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【Excel】エクセルにてパーセントの表示がおかしい(計算合わない)原因と対策【合計が100にならない】

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この記事では、「エクセルにてパーセントの表示がおかしい(計算合わない)原因と対策」について解説していきます。

これを解決するための対策として、

・小数点以下の数字まで表示する方法

・ROUND関数を用いる方法

の2つが挙げられます。

それでは実際のサンプルを見ていきましょう。

エクセルにてパーセントの表示がおかしい(計算合わない)原因と対策【合計が100にならない】

それでは以下でエクセルにてパーセント(%)の表示がおかしくなる原因と対策を見ていきます。

合計から割合を計算で求めた場合、数字によっては割り切れないものも存在します。割り切れないものは四捨五入された答えが表示されるため、場合によってはそれらを合計しても100%にならないことがあります。

これを踏まえた上で、合計100%にする(100%に近づける)方法について解説していきます。

このサンプルのA~F学校の各割合(%)は、(各学校の人数÷合計の人数)×100で求めたものになります。

割合は小数第一位を四捨五入し、整数で表しています。

合計の割合(%)は=SUM(C3:C8)で求めたものになります。

関数を用いて計算すると合計100%になっていますが、実際に整数値を足すと合計101%となってしまい、計算が合いません

合計100%にする(100%に近づける)ために、小数点以下の数字まで表示していきましょう。

各割合(%)の値を選択し、右クリックします。(ここではD4:D9を選択します。)

セルの書式設定を選択します。

表示形式>分類(C)から数値を選択します。

小数点以下の桁数(D)を「1」と設定し、「OK」をクリックします。

小数第一位まで表示されました。この場合、小数第二位が四捨五入されています。

実際に割合(%)の6つの値を足すと、合計で100%となりました。

今回のサンプルでは100%となりましたが、数値によっては100%にならないこともあります。その場合、表示される小数点以下の桁数を大きくすることで、より100%に近づけることができます。

 

エクセルにてパーセントの表示がおかしい(計算合わない)原因と対策2【合計が100にならない】

次に、エクセルでのパーセントが合わない場合の別の方法として、ROUND関数を用いる処理方法を見ていきましょう。

このサンプルでは、各割合(%)を足すと合計101%となっています。

これを合計100%とするためには、いずれかの割合を1%小さくする必要があります

ここで、小数第一位まで表示されたものを見ると、C~F学校の割合(%)が小数第一位で四捨五入されることにより、繰り上げられていることが分かります。

今回は合計100%とするために、繰り上げられている数の中で最も小数部分の値が小さいE学校の割合(%)、15.5の小数部分を切り捨てて「15」とする方法を解説します。

 

指定の桁数で切り捨てるために、ROUNDDOWN関数を用います。

(指定の桁数で四捨五入するROUND関数、指定の桁数で切り上げるROUNDUP関数というものもあります。)

 

ROUNDDOWN関数の使い方は、

「=ROUNDDOWN(数値や数式 , 桁数)」

です。

桁数には、小数第一位で切り捨てる場合は「0」、小数第二位で切り捨てる場合は「1」、三位の場合は「2」…と決まっています。

逆に1の位の場合は「-1」、10の位の場合は「-2」…と決まっています。

ROUND関数もROUNDUP関数も使い方は同じです。

E学校の割合(%)のセルに

「=ROUNDDOWN(C8/C10*100,0)」

と入力します。

 

E学校の割合(%)が「15」%となりました。これで、合計100%とすることができました。

しかし、ROUNDDOWN関数を用いたセルに「矛盾した数式」という警告マークが表示されています。

これは、周囲の他のセルと異なる算出方法を用いたためです。

つまり、この方法で100%にすることはできましたが、飽くまで見た目だけであって、正確な値ではありません。

整合性が重視される場合は、合計が100%にならなくとも、全て同じ算出方法を用いた方が適切であると言えます。

 

まとめ エクセルにてパーセントの合計が100にならない(計算が合わない)原因と対策

この記事では、「エクセルにてパーセントの表示がおかしい(計算合わない)原因と対策」について解説しました。

合計100%とするために、

・小数点以下の数字まで表示する方法

・ROUND関数を用いる方法

の2つを紹介しました。

パーセント表示は、計算によって合計100%になるとは限りません。

場合に応じて、適切な表示形式で表示できるようにしましょう。