この記事では「エクセルにて最大値と最小値のセルの場所を検索したり表示させたりする方法」について、解説していきます。
エクセルにて最大値または最小値のセルを探すための方法は主に下記3種の手法を用います。
・フィルター機能
・MAX/MIN関数とMATCH関数の組み合わせ
・条件付き書式
を使うといいです。
それでは、上記の手法について操作手順および注意事項について順番に説明していきます。
エクセルにて最大値と最小値のセルの場所を検索したり表示させたりする方法1
はじめにフィルターを設定します。
操作手順は、フィルターを設定したい列の見出しセルを選択した状態でリボン「データ」を開き、その中の「フィルター」をクリックします。
見出しセルの中に逆三角のマークが表示されていれば設定完了です。
値が入力された列の見出しの逆三角のマークをクリックし、メニューを開きます。
(すべて選択)をクリックして一旦すべてのチェックを外し、最上部及び最下部の値のみにチェックを入れます。
最大値及び最小値を持つ行のみが表示されます。
エクセルにて最大値と最小値のセルの場所を検索したり表示させたりする方法2
エクセルの標準関数であるMATCH関数とMAX/MIN関数を用いて最大値及び最小値のあるセルの位置を別のセルに出力します。
下記例において、出力するセルに「=MATCH(MAX($B$2:$B$31), $B$2:$B$31,0)」と入力します。
*最小値については上記関数においてMAX→MINに差し替える
数式について解説します。
MATCH関数は
= MATCH(検査値, 検査範囲, [照合の型])
と入力します。
照合の型は「完全一致」を意味する0を選択します。
MAX/MIN関数は
=MAX(検査範囲)
と入力します。
まず、MAX/MIN関数で検査範囲における最大値/最小値を出力し、MATCH関数でその数値が検査範囲においてどの位置に相当するかを出力します。
出力するセルの書式設定を開き、分類「ユーザー定義」を選択し、種類に手動で「”No.” 0」と入力することでNo.**と表示させることが可能です。
ENTERを押すと、最大値及び最小値に相当するNo.が出力されます。
ただし、本手法においては、対象のデータが整数値である場合、最大値または最小値が2つ以上あるときは2つ目のNo.は出力されません。
全くの同値となるケースがほぼないといえる実数値データを対象にしている場合のみに適用できると考えましょう。
以下の動画もこの内容と近いですね(^^)/
エクセルにて最大値と最小値のセルの場所を検索したり表示させたりする方法3
検索対象のセルを選択した状態でリボンの「ホーム」を開き、「条件付き書式」→「新しいルール」をクリックします。
ダイアログが開いたら、ルールの種類を「上位または下位に入る値だけを書式設定」に設定し、「上位, 1」とします。
続いて、「書式」ボタンを押して、セルの書式設定を行います。
同様の操作をもう一度実行し、「下位, 1」を設定してOKを押します。
このとき、上位で設定したものとは異なる書式にしなければなりません。
上位1位と下位1位、すなわち最大値、最小値が設定した色でハイライトされ、視覚的に捉えることができます。
この手法のメリットは最大値または最小値が複数あったときでも、それらをすべてハイライトしてくれるところです。
逆にデメリットとしては行数が肥大化した際は何度もスクロールしてハイライトされたセルを探さなければならないといったことが挙げられます。
まとめ エクセルにて最大値と最小値のセルの場所を検索したり表示させたりする方法
この記事では「エクセルにて最大値と最小値のセルの場所を検索したり表示させたりする方法」について解説しました。
どの手法においても、向き不向きなケースが発生し、対象のデータあるいはデータをみる側の都合によって妥当性は変わります。
適材適所を見極め、見る側にとってベストな見せ方ができるのが理想ですね。