化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「塩素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この塩素に着目して「塩素の沸点・密度(重さ)・比重・空気より重いのか?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
塩素の沸点は何度?
それでは塩素の沸点(液体から気体になる温度)について見ていきましょう。
常圧下(一般的な状況)における塩素では沸点は約-34℃です。もちろん圧力等の周囲環境によっても変化しますが、おおよそこの値と理解しておくといいです。
-34℃の状態で既に液体が気化して気体となっているため、常温常圧下では気体となるわけです。
塩素の密度や比重はいくら?【重さ】
さらには、塩素の密度や比重についても確認していきます。
塩素(気体)密度は標準状態付近で約3.21g/L(もしくはkg/m3)です。
一方で塩素の比重は、約2.48となります。
まず、気体における比重とは0℃、1atmの空気の密度を「1」と基準にした場合の比を意味しています。
さらに、0℃、1atmの空気の密度は1.293g/L(もしくはkg/m3)のため、
3.21 ÷1.293≒約2.48・・
となるのです。
気体と液体・気体では、比重を計算時の基準物質が違うことにも気を付けましょう(液体・気体は水の1g/cm3使用のため計算しやすい)。
塩素だけでなく比重は「比」のため、単位は無しです。
塩素は空気よりも重いのか?
また化学の試験では、塩素は空気よりも重いのか?について問われるケースがあります。
答えとしては「塩素は空気よりも重い」です。
これは上述の塩素の密度や比重を見ればすぐにわかります。
例えば、比重は空気を「1:基準」とした際の比のため、これより大きい数値の2.48あたりの塩素は空気よりも重いといえますね。
ちなみに、塩素が
・空気よりも重いかどうか
・水に溶けやすいかどうか
によって、こちらで記載の収集方法との関係も深いため、併せて覚えておきましょう。
まとめ 塩素の密度・比重(重さ)は?空気より重い?
ここでは、塩素の沸点・密度・比重(重さ)は?空気より重い?について解説しました。
塩素の沸点・密度・比重(重さ)は?空気より重い?は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
塩素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう