化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「塩素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この塩素に着目して「塩素の化学式・分子式(元素記号)はCl2か?塩素イオンのイオン式は?塩素は水に溶ける際の反応式は?」などについて解説していきますので、参考にしてみてください。
塩素の化学式・分子式(元素記号)はCl2か?
それではまず、塩素の化学式・分子式(元素記号)について確認していきましょう。
結論からいいますと塩素の化学式(分子式)は「Cl2」と表現されます。
塩素は英語表記でChrorineであり、この頭文字Clが、この塩素の元素記号と覚えておくといいです。また常温常圧(一般的に生活している範囲)では、塩素は二原子分子で存在するために、Clではなく「Cl2」と記載します。
塩素はハロゲンに分類されますね。
一方で炭素のように、常温常圧下にて二原子分子ではないために「C」という組成式で表記する物質もあることも覚えておきましょう。
また、塩素の重要な性質の原子番号や原子量や質量数などは別途こちらで解説していますので、併せて確認してみてくださいね。
塩素のイオン式は?【塩化物イオン】
今度は塩素のイオン式(塩素イオンの化学式)についても見ていきましょう。
結論からいいますと、塩素のイオン(塩化物イオン)はCl–と表記されます。
塩素イオンの価数は1となりますが、これは以下でも記載の価電子数や原子価との関連性により説明できますので、併せてチェックしてみてください♪
塩素が水に溶ける化学反応式
なお、塩素は水に溶ける際の化学反応式についても議論となることもが多く、ここで確認します。
答えを先にいいますと、塩素は水に溶けやすく、以下の反応式で表せます。
Cl2 + H2O ⇄ HCl + HClOとなります。
ここでHCLは塩化水素、塩酸、HClOは次亜塩素酸を表すと覚えておきましょう。
なお、塩素が水に溶けるか、溶けない(溶けにくい)か?も聞かれるケースがあるため、この機会に理解しておくといいです。
まとめ 塩素のイオン式は?水に溶ける反応式は?
ここでは、塩素の化学式・分子式(元素記号)は?塩素イオンのイオン式は?塩素は水に溶けるのか?について解説しました。
塩素の化学式、イオン式などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
塩素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。