化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「炭素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この炭素に着目して「炭素の化学式(元素記号)はCかC2(分子?)か?炭素イオンのイオン式は?炭素と水の化学反応式は?」などについて解説していきますので、参考にしてみてください。
炭素の化学式(元素記号)はCか?炭素分子はC2か?
それではまず、炭素の化学式(元素記号)について確認していきましょう。
結論からいいますと炭素の化学式(元素記号)は「C」と表現されます。
炭素は英語表記でCarbonであり、このの頭文字Cが、この炭素の元素記号と覚えておくといいです。
なお、炭素分子として水素などと同様に「C2」と記載するのでは?と思う人もいますが、これは間違いです。
炭素は常温常圧付近(一般的に生活する範囲)では2原子分子の状態では存在せず、多数の炭素原子が共有結合でつながった状態で存在するため、組成式「C」として表現するわけです。
また、炭素の重要な性質の原子番号や原子量や質量数などは別途こちらで解説していますので、併せて確認してみてくださいね。
炭素のイオン式は?イオンにならないのか【炭素イオン】
今度は炭素のイオン式(炭素イオンの化学式)についても見ていきましょう。
結論からいいますと、炭素は常温常圧下(というか現在のところの自然界では)イオンにならず存在しません。
人工的にプラズマをかけることで、炭素イオンにもなりますが、高校や中学化学の範囲外のため、今はスルーでOKですね。
炭素の燃焼の化学反応式は?
なお、炭素の燃焼の化学反応式(二酸化炭素の生成)も頻出なので、ここで確認します。
答えを先にいいますと、C + O2 → CO2となります。
炭素と酸素が結びつき、二酸化炭素が生成されるのが、炭素の燃焼反応と理解しておきましょう。
この化学反応式を導出する時には、二酸化炭素のが生成されることをまず覚える必要があります。
さらに、炭素や酸素の化学反応式の係数を以下のようa,b,cとしてみます。
aC + bO2O → cCO2
後は各々の原子に着目し、その数が左辺と右辺で一致するように方程式を解けばOKです。今回では、すぐにa,b,cともに1とわかりますね。
まとめ 炭素イオンのイオン式は?炭素の燃焼の化学反応式は?
ここでは、炭素の化学式(元素記号)は?炭素イオンのイオン式は?炭素の燃焼の化学反応式は?について解説しました。
炭素の化学式、イオン式などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
炭素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。