この記事では、エクセルにてkgやgの単位を自動で付ける、または消す方法について解説します。
エクセルで単位を追加する、または消す方法としては、
・セルの書式設定から表示形式を変更する
・関数を使用して、文字列として単位を追加、削除する
といった方法があります。
それぞれについて、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルにてkgやgを自動で付ける・消す(語尾)方法【書式設定や表示形式】
まず書式設定を使用して、セルにkgやgなどの単位を表示させる方法を解説します。
単位を付けるセルを範囲選択し、右クリック→「セルの書式設定」を選択します。
この時、書式設定のショートカットキーの【Ctrl + 1】を使ってもいいです。
「表示形式」タブを開き、左側のリストにある分類の中から「ユーザー定義」を選択します。
右側にあらかじめ登録されているユーザー定義が表示されるので、その中から「#,##0」を選択してください。
「#,##0」は3桁ごとにカンマを付ける表示形式で、「1000→1,000」「1000000」→「1,000,000」の形で表示されます。必須ではありませんが、数字が並んでいる表の場合は見やすいので設定しておきましょう。
赤い四角の欄で選んだ表示形式を編集することができます。
今回は単位としてgを表示させたいので、0の後に”g”と入力します。
「OK」を押すと、各セルの数字の後にgが表示されるようになりました。
今回は直接セルに単位を追加したのではなく、表示形式を変更しただけなので、B列のセルには最初の数値しか入力されていません。そのまま計算式や関数に代入することができます。
エクセルにてkgやgを一括で付ける方法【関数】
文字列を追加するは様々ありますが、今回は簡単な方法として、「&」を使用する方法を解説します。
「&」は文字列を結合するための記号です。
図のように「=B2&”g”」と入力すると「”B2の内容”+g」の形で表示されます。セルではなく文字列を結合させたい場合は、” “で囲うようにしましょう。
あとはC2のセルの右下をクリックしたままC9まで引っ張る(ドラッグ&ドロップする)ことで、残りのセルにも同様の数式をコピーすることができます。
これで各セルに単位を追加することができましたが、数式が含まれているため、他の場所にコピーしたり元の数値を編集したりすると、数式によってセルの内容が変わってしまいます。
このようなミスを回避するため、数式から文字列に変換しておくことをお勧めします。
単位をつけたセルをコピーした後、B列に貼り付けます。
その際に、貼り付けのオプションにある数字のマーク(値)を選択すると、数式の結果を文字として固定して、セルに貼り付けることができます。
この方法で単位を追加したセルは文字列と認識されるため、左詰めで表示されます。
「ホーム」タブの段落設定にある赤矢印部分のアイコンをクリックすると、選択した範囲を右詰めで表示することができます。
なお、&演算子などで結合できない場合の原因と解決策は以下で解説していますので、参考にしてみてください。
エクセルにてkgやgを一括削除する方法【関数】
一度関数で追加した単位を削除するためには、SUBSTITUTE関数を使用します。
SUBSTITUTE関数は指定した文字列を別の文字列に変換して表示する関数で、
=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,[置換対象])
の形でセルに入力します。
それぞれの項目は、以下のように設定されています。
文字列:変換したい文字が含まれるセル
検索文字列:変換したい元の文字
置換文字列:変換後に入力される文字
置換対象:すべての検索文字列を変換するかどうかの設定(省略可能)
4項目目の置換対象は、セルの中に検索文字列が複数ある場合、一部だけを消すように設定することができます。今回は文字列に含まれる”g”が1つだけのため、置換対象は省略しています。
図のように=SUBSTITUTE(B2,”g”,””)と入力すると、B2の内容を「”g”→”(何もなし)”」の状態で表示します。
数式を入力してEnterを押すと、gが削除された状態で表示されます。
あとは関数を使用してgを追加した時と同様に、ドラッグ&ドロップで関数をC9までコピーし、右揃えにすれば完成です。
この方法で消すことができるのは、関数を使用して入力した、または直接入力した単位です。書式設定を変更して表示させている単位は消すことができないので、元のセルの単位がどのように設定されているか確認しておきましょう。
まとめ エクセルにてkgやgを自動で付ける・消す(末尾)方法
この記事では、エクセルにてkgやgの単位を自動で付ける、または消す方法について解説しました。
エクセルで単位を追加する、または消す方法としては、「セルの表示形式を変更する」「関数を使用する」といった方法があります。
エクセルの様々な処理を理解し、業務に役立てていきましょう。