この記事では(エクセルにて10歳ごとに集計(年代別に分ける)しグラフ化する方法)について解説していきます。
これらの処理としては、
・エクセルのCOUNTIFS関数で年代別の人数を集計する
・年代別に集計したデータをグラフ化する
とできます。
それでは実際のサンプルを用いて確認していきましょう。
エクセルにて10歳ごと集計(年代別に分ける)する方法【何歳から何歳までは何名:年齢分布の集計:30歳以上40歳未満など】
それでは実際のデータを用いて10歳ごとに集計する方法を確認していきます。
以下の例では11~87歳の15名の名簿があります。
この名簿からを10歳ごとに集計してみましょう。
まず年齢別の人数を集計するための年齢分布表を作成します。
0歳から100歳まで10歳ごとに表を作成し、条件に一致する人数を集計していきます。
ここでいう条件とは、年齢分布表の「範囲」に記載した条件です。
今回は、条件に一致する人数を集計するために、COUNTIFS関数を使います。
COUNTIFS関数は、複数の条件に一致する個数を集計する関数で、
= COUNTIFS( 検索条件範囲1、検索条件1、検索条件範囲2、検索条件2、… )
のように書き、検索条件をすべて満たす数を集計してくれます。
年齢分布表のE3セルに、「=COUNTIFS( $B$3:$B$17, ”>=”&D3, $B$3:$B$17, “<”&D4)」と入力して、ENTERを押下します。
たE3セルの数式の内容を見てみましょう。
検索条件範囲1:$B$3:$B$17(名簿の年齢の絶対参照)
検索条件1 :”>=”& D3(セルD3の値 以上)
検索条件範囲2:$B$3:$B$17(名簿の年齢の絶対参照)
検索条件2 :”<”& D4(セルD4の値 未満)
各々ポイントは以下の通り。
・検索条件範囲を絶対参照とすることで、数式を他のセルにコピーしても検索条件範囲が変わらないようにしています。
参照セルに「$」を入力することで絶対参照にすることができます。
・検索条件1に「”>=”& D3」と入力することで、数式を他のセルにコピーしたときに検索条件1の値が変わるようにしています。
・検索条件2に「”<”& D4」と入力することで、数式を他のセルにコピーしたときに検索条件2の値が変わるようにしています。
オートフィル機能を使って、E3セルの数式をE4セルからE13セルにコピーしてみましょう。
E3セルの右下にマウスカーソルを合わせて、マウスカーソルが「+」になったところで、E4セルからE13セルまでドラッグ&ドロップすることで、E3セルの数式をコピーすることができます。
これで完成のように見えますが、E13セルだけ他のセルとは条件が違うことに注意して下さい。
E13セルは条件が1つ(100歳以上)しかないので、少しだけ数式の修正が必要です。
E13セルの検索条件範囲2:$B$3:$B$17、検索条件2:”<”&D14を削除し、ENTERで確定します。
これで名簿から10歳ごとの人数を集計する年齢分布表ができました。
数値を直接入力することも可能
なお、セル参照での処理では効率よく処理できるものの、微修正が必要で少々難易度が上がります。
そのため、数式中に直接数値を入れるのもありです(効率は落ちますが、数式がよくわからない人向け)。
実際に数式を入力していきましょう。
年齢分布表のE3セルに、「=COUNTIFS( B3:B17, ”>=0” B3:B17, “<10”)」と入力して、ENTERを押下します。
検索条件にて数値を直接入力する際には、ダブルクォーテーション「””」で囲むことに注意してください(セル参照であれば必要ありません)。
E3セルに1が表示され、0歳以上~10歳未満の人は1人であることが分かりました。
ここで入力した数式を振り返ってみましょう。
今回の例では、
検索条件範囲1:B3:B17(名簿の年齢)
検索条件1 :”>=0“(0歳以上)
検索条件範囲2:B3:B17(名簿の年齢)
検索条件2 :”<10”(10歳未満)
となっており、名簿の年齢に対して0歳以上、10歳未満の数を集計していることが分かります。
検索条件の「>=」や「<」は比較演算子という記号で、次のようなものがあります。
これが面倒と感じる方は、上述のセル参照を用いた10歳ごとの年齢集計方法を確認してみてくださいね。
続いて、10歳ごとにグラフにする(年代別に分ける)方法を見ていきましょう。
エクセルにて10歳ごとグラフにする(年代別に分ける)方法【何歳から何歳までは何名:年齢分布の集計:30歳以上40歳未満など
上で作成の何歳から何歳までは何名~~といった、年齢分布表を使ってグラフを作成していきます。
今回は年代別の人数をグラフにしたいので、E3セルからE13セルを選択した状態でメニュー→挿入→縦棒グラフ→集合縦棒グラフをクリックします。
この操作のみで、年齢分布の(人数)をグラフ化することができました。
後はグラフの体裁を整えて完成です。
まとめ エクセルにて10歳ごとに集計(年代別に分ける)しグラフ化する方法【何歳から何歳までは何名:年齢分布の集計:30歳以上40歳未満など】
この記事では、エクセルにて10歳ごとに集計しグラフ化する方法について解説しました。
年齢や点数などの連続した値を、ある範囲ごとに集計、グラフ化する機会は意外と多いと思います。
今回、解説したCOUNTIFS関数を用いた方法では、範囲や検索条件を比較的簡単に修正できるので、
ご自分の利用シーンに合わせてご活用ください。
今回、解説した以外にも、エクセルの分析ツールを用いる方法やFREQUENCY関数を用いる方法などもあります。
上手にエクセルを活用して、より日常生活や業務を効率的にこなしていきましょう。