この記事では「エクセルにて時間の合計が0になる(合計されない)原因と対策」について解説していきます。
これらの原因としては、主に
・時間の合計が24時間を超えている
・セルの書式設定が数値や文字列になっている
・循環参照
があります。
それでは、実際のサンプルを用いて時間の合計が0になってしまう場合の対策をしていきましょう。
以下でエクセルでの足し算・合計に関する処理をまとめていますので、併せてチェックしてみてくださいね♪
エクセルにて時間の合計が0になる(合計されない)原因と対策1【時間集計できない:sum関数など:時間の合計が24時間を超えている】
エクセルにて時間を合計した場合、通常の書式設定では、合計が24時間を超えるとリセットされて、「0」になってしまいます。
以下のような状況です。
24時間を超えて合計を表示させたい場合は、セルの書式設定で「ユーザー定義」を設定する必要があります。
サンプルの図では、メンバー4人の時間の合計をSUM関数を用いて行っています。
4人の合計が24時間ちょうどであるため、合計が「0:00」と表示されてしまいました。
セルの書式設定で表示形式を変更しましょう。
変更したいセルを選択し、右クリックをします。
表示される右クリックメニューの中から、「セルの書式設定」を選択します。
選択画面が表示されるので、「表示形式」タブの中から「ユーザー定義」を選択します。
種類の欄に
[h]:mm
と入力し、OKをクリックします。
通常、時刻の表示形式ではh:mmとなっているのですが、このh(時間)に[]をつけて、[h];mmとすることによって、24時間以上の表示に変更することができます。
以上が、時間の合計が24時間を超えていることが原因での時間の合計が0になる場合の対策となります。
エクセルにて時間の合計が0になる(合計されない)原因と対策2【時間集計できない:セルの書式設定が数値や文字列】
上述では、時間の合計が24時間を超えている場合の対策を解説しましたが、時間がうまく合計されない原因に「セルの書式設定」があります。
具体的には、合計を表示させたいセルの書式設定が「数値」や「文字列」になっている場合、きちんと時間が表示されません。
サンプルでは、時間の合計が「1」となってしまっているため、
合計時間のセルにて、右クリックを行い、右クリックメニューの中から「セルの書式設定」を選択します。
セルの書式設定を確認すると、「数値」になっています。
「ユーザー定義」を選択し、種類の欄に
[h]:mm
と入力し、「OK」をクリックしましょう。
「セルの書式設定」が変更され、きちんと時間で表示されました。
以上が、セルの書式設定が数値や文字列になっていることが原因にて、時間の合計が0になる場合の対策となります。
エクセルにて時間が合計されない原因と対策3【時間集計できない:循環参照】
上述では、「時間の合計が24時間を超えている場合」と「セルの書式設定が数値や文字列になっている場合」の対策を解説しました。
きちんと書式設定を行っても、時間が0表示になっていまう場合は、「循環参照」が考えられます。
始めに、セルの書式設定を確認すると[h]:mmときちんと上述で解説した書式設定になっています。
続いて、SUM関数の参照範囲を確認すると、合計したいセルはC3~C6までなのですが、C3~C7と参照範囲に合計のセルまで含まれていて、「循環参照」が発生しています。
「循環参照」ではきちんと計算されない場合があります。
参照範囲を変更して「循環参照」を解除しましょう。
SUM関数の中身を=SUM(C3;C6)と変更し、ENTERを押しましょう
「循環参照」が解除されて、時間の合計が0になる問題が解決しました。
以上が循環参照が発生していることが原因にて、時間がうまく集計されない場合の解決策となります。
まとめ エクセルにて時間がうまく合計されない(集計されない)原因と対策
この記事では「エクセルにて時間の合計が0になる(合計されない)原因と対策」について解説しました。
時間の合計が0になってしまう場合は、セルの書式設定をユーザー定義で「[h];mm」と設定するか、「循環参照の解除」を行えばよいです。
エクセルのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。