この記事では「エクセルにて上位3位までの合計や平均を求める方法」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・SUMIF関数とLARGE関数(合計)
・AVERAGEIF関数とLARGE関数(平均)
を使うと良く、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
なお、以下で足し算・合計に関する処理をまとめていますので、併せてチェックしてみてください♪
エクセルにて上位3位までの合計を求める方法【上位5位、10位など】
エクセルにて上位3位までの合計を求めるには、SUMIF関数とLARGE関数を使用するといいです。
今回は、以下の表の上位3位の合計を求めていきます。
任意のセルに=SUMIF(D3:D12,”>=” & LARGE(D3:D12,3),D3:D12)と入力します。
この数式の意味を解説していきます。
SUMIF関数は検索条件に合致した範囲を合計する関数で、
・SUMIF(検索範囲,検索条件,[合計範囲])
と入力していきます。
LARGE関数はデータ範囲の中で指定した順位のデータを返す関数で、
・LAREGE(データ範囲,順位)
と入力していきます。
今回はこのSUMIF関数とLARGE関数を組み合わせて、
・検索範囲「SUMIF(D3:D12, 」: D3~D12までのデータ範囲を検索します。
・検索条件「”>=” & LARGE(D3:D12,3)」: D3~D12の中から3番目に大きい数字以上を
・合計範囲 「D3:D12」の中から条件に合ったものを合計
としています。
例の表で、3番目に大きい数字は「96」となるのですが、これをLARGE関数で抽出しています。
ENTERを押すと表の青色になっている上位3位までの合計が表示されました。
乾山してみますと、96+98+100=294 となり、エクセルでも正しく上位3位の足し算ができていることがわかりましたね。
LARGE関数の順位を変えることで、上位5位や10位なども同様に求めることができます。
任意のセルに=SUMIF(D3:D12,”>=” & LARGE(D3:D12,5),D3:D12)と入力します。
上位3位の時と違うのは、LARGE関数の順位が「5」になっています。
ENTERを押すと、表の青色と黄色の部分を含んだ上位5の合計「96+98+93+95+100 = 482」が表示されました。
エクセルにて上位3位までの平均を求める方法【上位5位、10位など】
エクセルにて上位3位までの平均を求めるには、AVERAGEIF関数とLARGE関数を使用するといいです。
先ほどの表の上位3位の平均を求めていきます。
任意のセルに=AVERAGEIF(D3:D12,”>=” & LARGE(D3:D12,3),D3:D12)と入力します。
この数式の意味を解説していきます。
AVERAGEIF関数は検索条件に合致した範囲を平均する関数で、
・AVERAGEIF(検索範囲,検索条件,[合計範囲])
と入力していきます。
LARGE関数はデータ範囲の中で指定した順位のデータを返す関数で、
・LARGE(データ範囲,順位)
と入力するといいです。
今回はこのAVERAGEIF関数とLARGE関数を組み合わせて、
・検索範囲「AVERAGEIF(D3:D12, 」: D3~D12までのデータ範囲を検索します。
・検索条件「”>=” & LARGE(D3:D12,3)」: D3~D12の中から3番目に大きい数字以上を
・合計範囲 「D3:D12」の中から条件に合ったものを平均
としています。
例の表で、3番目に大きい数字は「96」となるのですが、これをLARGE関数で抽出しています。
ENTERを押すと表の青色になっている上位3位までの平均が表示されました。
検算しますと(96+98+100)/3=98と、エクセルで算出の上位3位の平均との一致が確認できました。
LARGE関数の順位を変えることで、上位5位や10位なども同様に求めることができます。
任意のセルに=AVERAGEIF(D3:D12,”>=” & LARGE(D3:D12,5),D3:D12)と入力します。
上位3位の時と違うのは、LARGE関数の順位が「5」になっています。
ENTERを押すと、表の青色と黄色の部分を含んだ上位5位の平均が表示されました。
(96+98+93+95+100)/5 = 96.4 となります。
まとめ エクセルにて上位5位までの合計や平均を計算する方法【上位3位や上位10位でも同様】
この記事では「エクセルにて上位3位までの合計や平均を求める方法」について解説しました。
合計の場合はSUMIF関数とLARGE関数、平均の場合はAVERAGEIF関数とLARGE関数を使えばうまく求めることができます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。