エクセルで掛け算を列ごと一気に行いたい。売価に消費税を一気にかけて税込売価を計算したい。
この記事では、そんなときの対応策を紹介します。
対応策としては、
・絶対参照
・形式を選択して貼り付け
を使用するといいです。
実際のサンプルを見ていきましょう。
なお、本記事と近い内容としては以下の動画がおすすめです♪
エクセルにて掛け算を列ごと一気に行う方法【絶対参照使用:一部を固定】
それではエクセルにて、絶対参照を使用して掛け算を列ごと一気に行う方法を紹介します。
掛け算を入力したいセル(D4)に=C4*$G$2と入力します。
この数式にて、$G$2とドルマークがついているものが絶対参照であり、セル選択後にF4キーを押すと絶対参照に変換できます。
これを行うことによって、後にセルをコピーさせる際に、掛け算するセルが固定される仕組みになっています。
後はこのセルの右下にカーソルを併せた際に出る十字をドラッグ&ドロップさせて列ごと一気に掛け算を行っていきましょう。
これで、絶対参照を使用して掛け算を列ごと一気に計算する方法が完了です。
改めて記載しますが、今回のように、セルのアルファベットや数字の前に$を付けてオートフィル(カーソルを併せた際に出る十字をドラッグ&ドロップ)の処理を行うことを絶対参照といいます。
また、$を付けずにオートフィルの処理を行うことを相対参照といいます。
相対参照の場合($を付けずにオートフィルの処理を行った場合)、このような計算を行うことになります。
相対参照では掛け算するために必要な固定せる(G2セル)がずれてしまっているのがわかるでしょう。
このようにずれを防ぎつつ、掛け算を一気に行うために、絶対参照が必要なのです。
なお、隣の2列同士の掛け算を実行したいのであれば、相対参照のままでOKです。
エクセルにて掛け算を列ごと一気に行う方法【形式を選択して貼り付け使用】
形式を選択して貼り付けを使用して掛け算を一気に行う方法を紹介します。
まずは、掛け算を入力したいセル(D4)に=C4と入れ、コピーします(上書きしても問題ない場合は、コピーしなくてもOKです)
このセルの右下にカーソルを併せた際に出る十字をドラッグ&ドロップさせて一括ですべてコピーします。
次に、一気に掛け算を行いたい数字が入力されているセル(G2)を選択してコピー(ショートカット:ctrl + C)します(固定セル)。
その後、掛け算を行いたい列D4:D10を選択して、右クリックし、“形式を選択して貼り付け”をクリックします。
表示されたダイヤログボックスの“値(V)”、“乗算(M)”にチェックを入れ、“OK”を選択します。
これで、形式を選択して貼り付けを使用して掛け算を一気に行う方法が完了です。
なお、掛け算だけでなく、足し算などと組み合わせてエクセルで処理する方法はこちらで解説いますので、併せて確認してみてくださいね。
まとめ エクセルにて掛け算を列ごと一括で行う方法
この記事では、エクセルにて掛け算を列ごと一気に行う方法を紹介しました。
絶対参照または形式を選択して貼り付けを使用すれば掛け算を列ごと一気に行うことができます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。