化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「アルミニウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このアルミニウムに着目して「アルミニウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数・価電子数(最外殻電子数)・原子価は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
アルミニウムの原子量・質量数は?
それではまず、アルミニウムの原子量・質量数を見ていきましょう。
結論からいいますと
・アルミニウムの原子量は約27
・アルミニウムの質量数はほとんどが27(一部に同位体の26などあり)
です。
原子量は各々の質量数のアルミニウムに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はアルミニウムだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
アルミニウムの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はアルミニウムの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・アルミニウムの原子番号は13
・アルミニウムの陽子数も13
・アルミニウムの中性子数はほとんどは14(ごく一部で13)
です。
まずアルミニウムの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、アルミニウムの陽子数はこちらも13で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、アルミニウムには同位体があり各々の質量数が27,26とあることから、中性子数も14,13という値をとるのです。
ただ、アルミニウムはほとんどが質量数16、中性子数8という化学構造になっていると覚えておきましょう。
アルミニウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
続いて、結合に関係する指標であるアルミニウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・アルミニウムの価電子数(最外殻電子数)は3
です。
同様に、アルミニウムの原子価は3となります。
まずアルミニウムの価電子数(最外殻電子数)とは、アルミニウムが持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、3つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、アルミニウムの場合では不対電子が3か所にある構造となるため、結合の手も3本となるわけですね。
まとめ アルミニウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、アルミニウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
アルミニウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
アルミニウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。