この記事では「エクセルでのDSUM関数の使い方や意味・読み方」について、解説していきます。
エクセルでのDSUM関数は
「データベースの指定フィールドから、条件を満たすレコードの合計を返す」
ために使用します。
今回は下記に焦点をあててお話ししていきます。
・DSUM関数の概要や読み方
・DSUM関数の構成や引数の意味
・DSUM関数の使い方の詳細(実際の使用例)
それでは、サンプルデータを用いて順番に説明していきます。
エクセルでのDSUM関数の意味や読み方
それでは以下で「エクセルでのDSUM関数の意味や読み方」を確認していきます。
簡潔にいいますと、上述のよう
DSUM関数は「データベースの指定フィールドから、条件を満たすレコードの合計を返す」
に使用します。
実際に「SUM」という英語を翻訳してみると「和(四則演算)」といった意味で、「DSUM」の「D」は「データベース」と捉えることができます。また、「DSUM」の読み方については「ディーサム」が一般的です。
これらのことから、エクセルにおけるDSUM関数は「データベースの指定フィールドから、条件を満たすレコードの合計を返す」ための関数だということが想像できます。このイメージで覚えておくと、忘れにくいためおすすめです。
エクセルでのDSUM関数の使い方の詳細を解説
具体例なDSUM関数の使い方を確認していきます。
DSUM関数の構成
DSUM関数は
= DSUM (データベース,フィールド,条件)
と入力して使用します。
「データベースの指定フィールドから、条件を満たすレコードの合計を返す」のがDSUM関数の役割なわけです。
DSUM関数の引数の意味
DSUM関数の引数の意味を、簡単な言葉に直しますと
・データベース: 使用するデータベースで、項目(フィールド)を含めて指定します。
・フィールド: 合計を返す項目をデータベースの1行目から指定します。
・条件: データベースから合計するフィールドの条件を指定します。
DSUM関数の使い方の実例
それでは具体例を交えてDSUM関数の使用方法を解説します。ここでは、あるデータベースを例にとって説明していきます。
条件に合ったレコードの合計を返すDSUM関数の使用例
以下のように、ある応募者の情報を記載したデータベースがあります。
そのデータベースの下には、年収(フィールド)を合計するための条件入力欄(セルB20~F21)を作りました。セルG21では、条件に合ったレコードの合計を表示します。
それでは、セルG21を選択します。
続いて、セルG21に
「=DSUM(B2:G18,G2,B20:F21)」
と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、年収合計が表示されました。
まだ条件を入力していないので、全てのレコードの合計が表示されています。
それでは、条件欄の性別(セルC21)に「男」と入力してみます。
セルG21の結果が、男性の年収合計に変わりました。
続いて、セルD21に「>=36」と入力してみましょう。
ENTERにて処理を確定させると、36歳以上の男性の年収合計に変わりました。
続いて、セルF21に「会社員」と入力してみましょう。
ENTERにて処理を確定させると、セルG21の表示が、36歳以上男性会社員の年収合計に変わりました。
それでは、今度は年齢を36歳以上45歳未満にしてみます。
具体的には、空欄の「住所(セルE20)」を「年齢」に変え、セルE21に「<45」と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、セルG21の表示が、36歳以上45歳未満男性会社員の年収合計に変わりました。
これがエクセルでのDSUM関数の基本的な使い方です。
まとめ エクセルでのDSUM関数の使い方や意味・読み方
この記事では「エクセルでのDSUM関数の使い方や意味・読み方」について解説しました。
「データベースの指定フィールドから、条件を満たすレコードの合計を返す」といった作業は日常的に発生していますが、関数についての知識があるとないとでは作業時間、精度において差がつくことになります。
少し勉強するだけで、格段に正確性、生産性が上がることを忘れないようにしましょう。