この記事では「エクセルでのISERROR関数の使い方や意味・読み方」について、解説していきます。
エクセルでのISERROR関数は
「対象がエラーの場合にTRUEを返す」
ために使用します。
今回は下記に焦点をあててお話ししていきます。
・ISERROR関数の概要や読み方
・ISERROR関数の構成や引数の意味
・ISERROR関数の使い方の詳細(実際の使用例)
それでは、サンプルデータを用いて順番に説明していきます。
エクセルでのISERROR関数の意味や読み方
それでは以下で「エクセルでのISERROR関数の意味や読み方」を確認していきます。
簡潔にいいますと、上述のよう
ISERROR関数は「対象がエラーの場合にTRUEを返す」
時に使用します。
実際に「IS ERROR」という英語を翻訳してみると「エラーです」といった意味になります。また、「ISERROR」の読み方については「イズエラー」が一般的です。
これらのことから、エクセルにおけるISERROR関数は「対象がエラーの場合にTRUEを返す」ための関数だということが想像できます。このイメージで覚えておくと、忘れにくいためおすすめです。
エクセルでのISERROR関数の使い方の詳細を解説
具体例なISERROR関数の使い方を確認していきます。
ISERROR関数の構成
ISERROR関数は
= ISERROR (テストの対象)
と入力して使用します。
「対象がエラーの場合にTRUEを返す」のがISERROR関数の役割なわけです。
ISERROR関数の引数の意味
ISERROR関数の引数の意味を、簡単な言葉に直しますと
・テストの対象:一般的に数式又は数式の入力された参照セルと考えてOKです。数式の結果にエラーがあれば「TRUE」が返され、エラーがなければ「FALSE」が返されます
ISERROR関数の使い方
それでは具体例を交えてISERROR関数の使用方法を解説します。ここでは、あるデータベースを例にとって説明していきます。
対象がエラーのときにTRUEを返すISERROR関数の使用例
以下のように、ある応募者の情報を記載したデータベースがあります。
そのデータベースの下には、特定の応募者の情報を引き出すための検索欄(セルB20~G22)を作りました。
具体的には、セルB21に応募者の名前を入力すれば、その人の情報がセルC21~G21に表示されます。セルC22~G22は、セルC21~G21のERROR判定を行うためにISERROR関数を使用します。
参考のため、セルC21に入力した数式を記載します(セルD21~G21は、セルC21をコピーしたもの)。
「=VLOOKUP($B$21,$B$3:$G$18,COLUMN()-1,FALSE)」
VLOOKUP関数についてはこちら、COLUMN関数についてこちら、絶対参照についてはこちらで解説していますので、こちらも確認してみてください
それでは、セルC22を選択します。
続いて、セルC22に「=ISERROR(C21:G21)」と入力します。
セルC22に計算式を入力すると、セルC22~G22に計算結果が表示されました。
この時点では、B21セルが空欄なので、セルC22~G22の全てで、エラーが返ってきます(B21の入力値が、データベースのB列になければ、エラーが返ってきます)。
分かりやすいように、エラーがある場合に条件付き書式を適用しました。
条件付き書式についてはこちらで解説していますので、併せてチェックしてみてください。
では、C21に「H」と入力してみましょう。
ENTERにて処理を確定させると、全ての項目でISERROR関数による「FALSE」の文字を表示させることができました(エラーがないことを示します)。
また、セルC21~G21には、「H」という人の情報が表示されました。
それでは、わざとF21の計算式に間違えを入れてみましょう。
具体的には、セルF21に、
「=VLOOKUP($B$21,$B$3:$C$18,COLUMN()-1,FALSE)」
と入力してみます。
つまり、データベースの参照範囲を「$B$3:$G$18」から「$B$3:$C$18」に変えました。
ENTERにて処理を確定させると、セルF22の表示が「FALSE」から「TRUE」に変わりました。
これがエクセルでのISERROR関数の基本的な使い方です。
まとめ エクセルでのISERROR関数の使い方や意味・読み方
この記事では「エクセルでのISERROR関数の使い方や意味・読み方」について解説しました。
「対象がエラーの場合にTRUEを返す」といった作業は日常的に発生していますが、関数についての知識があるとないとでは作業時間、精度において差がつくことになります。
少し勉強するだけで、格段に正確性、生産性が上がることを忘れないようにしましょう。