この記事では「エクセルにて括弧をつけると勝手にマイナスになる場合の対策」について、解説していきます。
括弧付きの数値がマイナスとして扱われるのはエクセル固有のルールであり、変えることができません。
しかし、時には括弧付きの数値としてセルに入力したいといったケースもあるはずです。
今回は、下記の手法を用いて、括弧付きの数値をセルに入力する手法をご紹介します。
・’(アポストロフィ)を使用する
・特殊文字を使用する
・書式設定で括弧付きに見せる
それでは、各場面において順番に説明していきます。
エクセルにて括弧をつけると勝手にマイナスになる場合の対策1
それでは以下でエクセルにて括弧(かっこ)をつけると勝手にマイナスになる場合の解決策について確認していきます。
具体例として(20)を入れたいのにマイナス(-)になる場合の処理を見ましょう。
この場合は先頭に’(アポストロフィ)を付けるといいです。
任意のセルを選び、「’(20)」と入力します。
‘(アポストロフィ)の機能について解説します。
数値(日付)及び論理値といった文字列以外の値でも文字列として扱うことをエクセルに指示する記号です。
ENTERキーを押すと、セルに「(20)」と表示されます。
この方法の注意点は、
「数値を文字列とみなす」
ことにより、エラー判定されてしまうことです。
人によっては普段表示されていないものが表示されているだけで、気持ち悪くなってしまうこともあります。
そのようなことが想定されるケースでは本手法は避けた方がよいでしょう。
エクセルにて括弧をつけると勝手にマイナスになる場合の対策2
続いてエクセルにて括弧を付けると勝手にマイナスになる場合の処理方法を紹介します。
具体的には、外部のアプリケーションを使用するといいです。
Windowsキー+Rで「名前を指定して実行」を開き、「charmap」と入力します。
「文字コード集」と記載されたウィンドウに多数の文字が並べられています。
スクロールバーを操作して(1), (2),…を見つけましょう。目安としてはスクロールバーを少し下げた辺りになります。
「○付き数値の次」と覚えておけば分かりやすいかもしれません。
「(1)」をクリックし、「選択」ボタンを押します。
続いて「コピー」ボタンを押します。
エクセルをアクティブにし、「貼り付け」を行うと(1)をセルに入力することができます。
本手法における注意点について解説します。
極端に大きな値、たとえば1000、10000といった値については対応できないこと、あくまで「(1)」という1つの文字として認識されるので、計算はできないといったことが挙げられます。
エクセルにて括弧をつけると勝手にマイナスになる場合の対策3
自動でマイナスになってしまう場合の対策の3つ目として「書式設定を使用して括弧付きの数値として表示する方法」があります。
セルに任意の数値を入力します。
次に、右クリックしコンテキストメニューより「セルの書式設定」を実行します。
「セルの書式設定」ダイアログにおいて分類で「ユーザー定義」を選択し、種類に「(0)」と入力します。
OKボタンを押すと、括弧付きの数値として表示されます。
本手法においては、セルの値は「元の入力した数値」として認識されるので大きな値でも適用可能で、かつ計算も可能です。
まとめ エクセルにて括弧をつけると勝手にマイナスになる場合の対策
この記事では「エクセルにて括弧をつけると勝手にマイナスになる場合の対策」について解説しました。
誰しも、予期しないことが起これば慌ててしまいがちですが、ここまで読んでいただいたなら、
「なぜそうなる」
「どうすればよいか」
が瞬時に判断できるはずです。
焦らず、ゆっくりと、でも確実に理解を深めていきましょう。