この記事では「エクセルのSUMIF関数で0になる(計算されない:エラー)原因と対策」について解説していきます。
エクセルのSUMIF関数で計算できず「0」やエラーが表示されるときは、
・条件に指定した文字列の種類
・条件に指定した文字列の長さ
・合計範囲と条件範囲がずれていないか
を確認すると良く、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
以下の動画でも近い内容が解説されているため、併せてチェックしてみてください♪
エクセルのSUMIF関数でエラーになる(計算されない)原因と対策【0になるなど ※半角と全角の不一致】
まずは、SUMIF関数にて計算されないエラーの原因として「半角と全角の不一致」が挙げられます。
ためしに、以下の表で「リンゴ」の数量を集計します。
SUMIF関数は、
=SUMIF(検索範囲、条件、合計範囲)
と入力することで、「検索範囲」から「条件」に当てはまるセルを検索し、対象の「合計範囲」内のセルの数値データを合計します。
今回は=SUMIF(B3:B9,”リンゴ”,C3:C9)と入力し「リンゴ」の合計結果を表示させます。
しかし、=SUMIF(B3:B9,”リンゴ”,C3:C9)のように、条件の「リンゴ」を半角で「リンゴ」と入力しENTERキーを押すと、計算されずに「0」が表示されます。
このように、たとえ同じ言葉であっても全角と半角が異なると計算されません。
そのため、SUMIF関数で計算されない場合は、条件に指定した文字列を確認してみると良いでしょう。
SUMIFS関数にて計算されない(0になる)原因の1つも同じ(全角と半角の不一致)
ちなみに、このエラーはSUMIFS関数でも同様です。
SUMIFS関数は、
=SUMIFS(合計範囲、条件1、検索範囲1、条件2、検索範囲2、..)
と入力することで、複数の「検索範囲」からそれぞれの「条件」に当てはまるセルを検索し、対象の「合計範囲」内のセルの数値データを合計します。
ためしに同じ表で、=SUMIFS(C3:C9,B3:B9,”リンゴ”)と半角で入力してみます。
やはり、SUMIF関数と同様に計算されずに「0」が表示されていますね。
以上のように、SUMIF関数とSUMIFS関数で計算されない場合は文字列の種類を確認してみると良いでしょう。
エクセルのSUMIF関数でエラーになる(できない)原因と対策【0になるなど ※文字列が長すぎ or 参照セルの間違い】
次は、計算できないエラーの原因と対策です。
SUMIF関数でそもそも計算ができない場合は「条件に指定する文字列の長さが長すぎないか」もしくは「単純に参照セルが間違っていないか」を確認してみましょう。
ためしに、以下のように=SUMIF(B3:B9,F3,C3:C9)と入力します。(ここでF3セルは300文字以上の文字列が入力されている状態)
SUMIF関数は、条件にセルを選択することで、選択セルに入力されている内容を条件にすることが可能です。
今回は、F3セルを条件にしています。そして、F3セルには300文字以上の文字列が入力されています。
SUMIF関数で条件に設定できる文字数の上限は255文字までなので、このままENTERキーを押すと「VALUE!」エラーが表示されます。
この時、文字列が長すぎてエラーになる可能性は低く、この根本原因として「参照セルを間違えている」場合があります。
そのため、解決策としてきちんと条件や範囲に誤りが無いかを確認、修正すればOKです。
SUMIFS関数にて計算できないケース
このエラーはSUMIFS関数でも同様です。
さらにSUMIFS関数の場合は、文字列の他にも「合計範囲」と「検索範囲」がずれているときエラーが表示されます。
ためしに、以下の表で「等級Aのリンゴ」の数量を集計します。
このとき、=SUMIFS(D3:D8,B3:B9,”リンゴ”,C3:C9,”A”)と入力して、ENTERキーを押すと「合計範囲」と「検索範囲」がずれているので、E3セルには「VALUE」エラーが表示されます。
「合計範囲」と「検索範囲」を合わせる場合は、=SUMIFS(D3:D9,B3:B9,”リンゴ”,C3:C9,”A”)と入力すると良いです。
今度はしっかりと計算されていますね。
以上のように、SUMIF関数とSUMIFS関数で計算ができない場合は文字列の長さや「合計範囲」を確認してみると良いでしょう。
まとめ エクセルのSUMIF関数で計算されない(エラー:0になる)原因と対策
この記事では「エクセルのSUMIF関数で0になる(計算されない:エラー)原因と対策」について解説しました。
エクセルのSUMIF関数とSUMIFS関数で計算できず「0」やエラーが表示されるときは、条件に指定した文字列の種類・長さや、合計範囲と条件範囲がずれていないかを確認すると良いでしょう。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。