化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「ケイ素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このケイ素に着目して「ケイ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
ケイ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるケイ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・ケイ素の価電子数(最外殻電子数)は4
です。
同様に、ケイ素の原子価は4となります。
まずケイ素の価電子数(最外殻電子数)とは、ケイ素が持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、4つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、ケイ素の場合では不対電子が4か所にある構造となるため、結合の手も4本となるわけですね。
ケイ素の原子量・質量数は?
今度はケイ素の原子量・質量数も見ていきましょう。
結論からいいますと
・ケイ素の原子量は約28
・ケイ素の質量数はほとんどが28(一部に同位体の29,30などあり)
です。
原子量は各々の質量数のケイ素に割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はケイ素だけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
ケイ素の原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はケイ素の原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・ケイ素の原子番号は14
・ケイ素の陽子数も14
・ケイ素の中性子数はほとんどは14(ごく一部で15,16)
です。
まずケイ素の原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、ケイ素の陽子数はこちらも14で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、ケイ素には同位体があり各々の質量数が28,29,30とあることから、中性子数も14,15,16という値をとるのです。
ただ、ケイ素はほとんどが質量数28、中性子数14という化学構造になっていると覚えておきましょう。
まとめ ケイ素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、ケイ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
ケイ素の価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
ケイ素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。