科学の分野において気圧などの圧力を考える場面が良く出てきます。
このとき、圧力の単位としてパスカル(Pa)やトル(トール:torr)がよく出てきますが、これらについて「1paは何torrなのか?」逆に「1torrは何Paなのか」という変換方法が必要なことも多くあり、きちんと理解しておくといいです。
ここでは、このPa(パスカル)とtorr(トル:トール)の換算方法について解説していきます。
1Pa(パスカル)は何torr(トル)?1torrは何Pa?【換算方法】
まず標準気圧とは大気圧のことを示し、101325Pa=1標準気圧と日本における計量法上のルールとして定義されています。
そして、この気圧の単位には「atm」を使用するために、1atm(アトム)=101325Pa(パスカル)という換算式が成立するのです。これは定義であるため、覚えるしかないといえます。
このようなatm(アトム)ですが、別の看護医療系の分野で良く使用する圧力の単位のtorr(読み方:トル、トール)との関係も定められており、1atm=760torrという式が成り立つのです。
上の式を比較することによって、101325Pa=760torrとなり、1Pa=0.007501torrと換算できるわけです。
逆に「1トールは何パスカルなのか」を考えるのであれば、逆数を取ればいいので1torr=約133.3Paと変換できます。
このように、トルとパスカルは変換できることを理解しておきましょう。なお、各々の単位の前につく数値の大小関係は以下のようになりますので、どちらの方が数値として大きくなるかイメージできるようにしておくといいです。
torr(トル)とPa(パスカル)の変換(換算)を行ってみよう【計算問題】
このようにパスカル(Pa)とトル(torr)での単位換算ができるのですが、この扱いに慣れるためにも練習問題を解いていきましょう。
練習問題1
300Paは何mmhgに換算できるでしょうか。
解答1
上の定義を元に単位変換していきます。
300 × 0.007501 = 約2.25torrと換算できるのです
続いて、トルからパスカルにも変更していきましょう。
練習門題2
4Paは何torrになるでしょうか。
解答2
上のトル(torr)とパスカル(Pa)との関係から、
4 × 133.3 =約533mmhgと換算できました。
まとめ Paとtorrの読み方・違い【パスカルとトール:1Paは何torr?1torrは何Pa?】
ここでは、圧力の単位でtorr(トル)やパスカル(Pa)の定義や変換方法について解説しました。
導出方法は上の通りであり、1Pa=約0.007501torrであり、逆に1torr=133.3Paと単位換算できるのです。
どちらも気圧等の単位としてよく使用するものであるため、きちんと理解しておきましょう。