今では、ヘクトパスカルという単位はあまり使用されていませんが、いまだに気圧を表現するときなどには使用されています。
例えば、台風のニュースでは「台風XX号の風速は20m/sであり、気圧は960ヘクトパスカルで・・・」などとアナウンスされていることがあります。
一方で、圧力の単位には、MPa(メガパスカル)、kPa(キロパスカル)、GPa(ギガパスカル)、Pa(パスカル)などを使用することも多く、各々と変換できるといいです。
このとき、hPa、MPa、kPa、GPa、Pa、はどのように換算すればいいのでしょうか。
ここでは、hPaとMPa・kPa・GPa・Paの変換方法について解説していきます。
hPa(ヘクトパスカル)とMPa(メガパスカル)の変換(換算)方法
ヘクトパスカルに含まれるヘクトという接頭語と圧力の単位のパスカル(Pa)に分けることができます。
ここで、ヘクトとは100倍を表す接頭後であり、hPaはPaの100倍を表すのです。つまり、1ヘクトパスカル=100パスカルで、1パスカル=0.01ヘクトパスカルとなるのです。
一方で、メガパスカルも同様に、メガという接頭語と圧力の単位のパスカル(Pa)に分割できます。
このメガとは、10^6倍を表す用語であり、MPa(パスカル)はPaの1000000倍を意味します.
つまり、1メガパスカル=1000000パスカルで、1メガパスカル=0.000001ヘクトパスカルとなります。
上の2式を比較することで、1MPa=10000hPaであり、逆に1hPa=0.0001MPaという関係式になります。
MPaとhPaの換算の計算問題を解いてみよう
それでは、これらの単位変換の理解を深めるためにも、実際に計算問題をといていきましょう。
問題1
0.5MPaは何hPaになるでしょうか。
解答1
0.5×10000=5000hPaと求められます。
逆に、ヘクトパスカルからメガパスカルにも換算してみましょう。
問題2
2000000hPaは何MPaになるでしょうか。
解答2
2000000÷10000=2MPaと変換できます。
hPaとkPa(キロパスカル)の換算方法と計算問題を解いてみよう
hPaはMPaだけではなく、別の圧力の単位KPa(キロパスカル)にも変換することが可能です。
ここで、1キロパスカル=1000パスカルであり、1ヘクトパスカル=100パスカルという定義を比較すると、1kPa=10hPaであることがわかります。逆に1hPa=0.1kPaとなるのです。
hPaとkPaの換算の計算問題を解いてみよう
それでは、ヘクトパスカルとキロパスカルの単位変換の理解を深めるためにも、実際に計算問題をといていきましょう。
問題1
0.6kPaは何hPaになるでしょうか。
解答1
0.6×10=6hpaと計算できます。
逆に、ヘクトパスカルからキロパスカルにも換算してみましょう。
問題2
300hPaは何kPaになるでしょうか。
解答2
300÷10=30kPaと変換できます。
hPaとPa(パスカル)の換算方法と計算問題を解いてみよう
同様に、hPaとPaの換算方法について解説していきます。
先にも述べたhPaの定義そのものがPaとの換算式となります。以下の計算式の通りです。
hPaとPaの換算の計算問題を解いてみよう
それでは、ヘクトパスカルとパスカルの単位変換の理解を深めるためにも、実際に計算問題をといていきましょう。
問題1
0.3hPaは何Paになるでしょうか。
解答1
0.3×10=30paと計算できます。
逆に、パスカルからヘクトパスカルにも換算してみましょう。
問題2
0.5hPaは何Paになるでしょうか。
解答2
0.5 × 100=50Paと変換できます。
MPa(メガパスカル)とkPa(キロパスカル)の換算方法
続いて、メガパスカルとキロパスカルの単位変換も考えていきます。
上述の通り1MPa=10^6 Paであり、さらに1kPa=10^3Paとなります。これらの式を比較することで、1MPa=1000kPaと換算できるのがわかります。逆に、1kPa=0.001MPaと求めることができるのです。
MPaとkPaの換算の計算問題を解いてみよう
同様に、メガパスカルとキロパスカルの単位変換の問題も解いていきましょう。
例題1
0.2MPaは何kPaになるでしょうか。
解答1
0.2 × 1000 = 200kPa と換算できるのです。
逆に、キロパスカルからメガパスカルへの変換も行ってみましょう。
例題2
6000kPaは何MPaとなるのでしょうか。
解答2
上の定義を元に換算していきます。
よって、6000÷1000=6MPaと求めることができました。
まとめ
このように、ヘクトパスカル、メガパスカル、キロパスカル、パスカルの定義や関係性、変換方法について確認しました。
いまでは、ヘクトパスカルは台風における気圧を表すときなどの、一部にしか使用されないですが、理解しておいた方がいいです。
まとめますと、1hPa=0.0001MPa=0.1KPa=100Paとなるのです。
単位変換は科学的なデータの理解にとても重要なので、一つずつ理解しきましょう。