この記事では「エクセルで図として貼り付けや編集を行う方法」の詳細について、解説していきます。
元来エクセルは「表計算ソフト」として開発されましたが、それ以外に絵付きのドキュメント作成に使用されることも多いといえます。
今回は、下記に注目してエクセルに図を張り付けるまたは編集することを考えてみます。
・デスクトップ画面のキャプチャー(スクリーンショット)を張り付ける
・他のブックの画面を図として張り付ける
・エクセル以外のOFFICEソフトの画面を図として張り付ける
それでは順番に解説していきます。
エクセルで図として貼り付け・編集を行う方法1【スクリーンショット】
デスクトップ画面をキャプチャーし、図として張り付ける場面で説明します。
デスクトップ上のウィンドウを所望の位置に配置し、「PrintScreen(略でPrtScとの記載の場合もあり)」を押します(PCによってはFn+PrtSc)。
その後、張り付けたいシートをアクティブにし、任意のセルで右クリック、コンテキストメニューより「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
(もしくはツールバーの左上付近の貼り付けオプションより、形式を選択して貼り付けを選ぶ)
「形式を選択して貼り付け」ダイアログが表示されたら、特に何も変更せずOKボタンを押します。
シート上にスクリーンショット画面が図として貼り付けられます。
図として貼り付けたスクリーンショットの編集方法
張り付けた図をアクティブ(選択)にするとリボンに「図の形式」というメニューが表示されます。
クリックすると、メニューが開きます。
明るさ・コントラスト、アート効果、透明度、外枠等の編集が可能です。
デスクトップ画面をキャプチャーする方法としてもう1つ「Alt+PrintScreen」がありますが、すでにお話しした「PrintScreen」との違いについて解説します。
「PrintScreen」は実行した時点においてデスクトップに表示されていたものがキャプチャーされますが、「Alt+PrintScreen」の場合は、アクティブになっているウィンドウのみがキャプチャーされます。
場合に応じて使い分けましょう。
エクセルで図として貼り付け・編集を行う方法2【別ブック】
続いて、他のブックのシートを図として張り付ける方法について説明します。
貼り付け元のブックをアクティブにし、図にしたいセルの範囲を選択して右クリックし、コンテキストメニューより「コピー」をクリックします。
貼り付け先のブックをアクティブにし、シート上で右クリック、「形式を選択して貼り付け」→「図」をクリックします。
貼り付け元で選択したセルを「図として」張り付けることができます。
コンテキストメニューにはもう1つ「リンクされた図」というものがありますが、こちらでも同様のことができます。
ただし、「図」と「リンクされた図」の違いとして
図:
貼り付け元での変更の影響を受けない→張り付けた時の状態が不変
リンクされた図:
貼り付け元での変更の影響を受ける→貼り付け元の現在の様子を図にしている
といった点がありますので、ご注意ください。
前述の例と同様にリボンに「図の形式」が表示され、編集が可能です。
ただし、「背景の削除」と「アートの効果」は実行できません。
エクセルで図として貼り付け・編集を行う方法3【Excel以外の画面】
他のアプリケーションの画面を図として張り付ける方法について説明します。
ワードの場合は張り付けたい箇所を選択し、右クリックしてコンテキストメニューを開き、「コピー」をクリックします。
貼り付け先のブックをアクティブにし、シート上で右クリック、「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
「形式を選択して貼り付け」ダイアログが開くので、張り付ける形式で「図(拡張メタファイル)」を選択します。
OKボタンを押すと、ワードで選択していた箇所が図として貼り付けられます。
パワーポイントの場合
パワーポイントの場合は、図として張り付けたいスライドを選択して右クリック、コンテキストメニューより「コピー」を選択します。
貼り付け先のブックをアクティブにし、シート上で右クリック、「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
「形式を選択して貼り付け」ダイアログが開くので、張り付ける形式で「図(PNGなど)」を選択します。
OKボタンを押すと、スライドを図として張り付けることができます。
なお、図として貼り付けができない原因と対策はこちらで解説していますので、併せてチェックしてみてくださいね。
まとめ エクセルで図として貼り付け・編集を行う方法
この記事では「エクセルで図として貼り付け・編集を行う方法」について解説しました。
即興で1枚だけ絵付きの資料が欲しいケースでは、エクセルで作った方が割と簡単です。
分かりやすい資料を早く正確に作ることができれば、職場で一目置かれる存在になれるかもしれません。