この記事では、エクセルにて数式・関数がコピーできない・ずれる原因と対策について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・シートの保護を解除する
・計算方法を自動更新にする
・計算式を絶対参照にする
ことによって解決することができます。
では、実際のサンプルをみていきましょう。
エクセルにて数式・関数がコピーできない:ずれる原因と対策1【ずれる:貼り付けできない】
エクセルで数式や関数のコピーが上手くできない原因の一つにシートが保護されていること
が挙げられます。
例えば、上記のように6行目から数値を追加し計算式を反映させようとすると、このようなエラーが表示されます
この場合はメッセージの通りシート保護を解除すれば解決できます。
具体的にはツールバーにおけるシート保護の解除をクリックするだけでOKです。
校閲タブのシートの保護解除をクリックすれば計算式が反映されます。
これがエクセルにて数式や関数がコピーできない原因の1つ目とその解決策です。
エクセルにて数式・関数がコピーできない:ずれる原因と対策2【貼り付けできない】
また、計算式は合っているのにコピーすると数式が反映されない場合もあります。
C5の計算式をコピーすると全てC5で算出された数値が反映されてしまいました。
これはエクセルの計算方法の設定が手動となっているためです。
この場合は数式タブにある計算方法の設定で自動を選択すれば解決できます。
また、自動更新のショートカットであるF9キーを押すとより短時間で処理できます。
知っていればこちらの方が便利かもしれません。
エクセルにて数式・関数がコピーできない原因と対策3【貼り付けできない】
上記の他にも、計算式をコピーすると上手く反映されない場合は数式の範囲参照が相対参照となっていることが原因です。
例えば以下のように計算式を組みコピーするとエラーが出てしまう部分があります。これは数式・関数をオートフィルにかけた際に、引数の参照セルを相対参照としているため、洗濯セルまでずれてしまうことが原因でこのような状況になっているわけです。
この場合は数式の範囲参照を絶対参照にすれば解決できます。
数式バーの左にあるfxをクリックして関数の引用を表示させます。
「範囲」に入力されている数値を全て選択しF4キーを押し、範囲全てを絶対参照($マークが表示)とします。
ちなみに、範囲を選択せずにF4キーを押すと以下のようにG列に対してのみ絶対参照となります。これだと計算式をコピーしても上手く反映されませんので、必ず範囲全てを絶対参照としましょう。
範囲全てを絶対参照にした後にコピーをすれば、エラーなく算出することができます。
これらがエクセルにて数式・関数がコピーできない・ずれる原因と解決策です。
まとめ エクセルにて関数がコピー・貼り付けできない・ずれる原因と対策
この記事では、エクセルにて数式・関数がコピーできない・ずれる原因と対策について解説しました。
エクセルを使用する上で計算式は欠かせません。
vlookupなどの範囲を指定するような計算式を組み立てる場合には、絶対参照を意識するようにしましょう。
業務の効率も格段に上がりますので是非覚えておきたいですね。