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【Excel】エクセルにて小計ができない(うまくいかない)原因と対策【アウトラインが選べない:テーブルなど】

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この記事では、エクセルにて小計ができない(うまくいかない)原因と対策について解説していきます。

小計ができない原因としては

・小計を使いたいけど選択できない(選べない)

・小計の手順がわからない(うまく小計機能が使えない)

主に2つのパターンが考えられます。

それぞれの場合にあわせて、画像でも紹介しながら対策を見ていきましょう。

エクセルにて小計ができない(うまくいかない)原因と対策【小計のボタン自体が選べない場合はテーブルが原因】

それでは以下でエクセルにて小計ができない原因と対策について確認していきます。

「小計できない」という状況として、まず小計のボタン自体がグレーアウトして選択できない状態を見ましょう。

アクティブセルが小計を使いたい表の中にあるにもかかわらず、「小計」のボタンがグレーになっており選択できない場合があります。

これは選択した表が「テーブル」になっているからです。

 

表記は異なる場合がありますが、「テーブル」になっている範囲は、アクティブセルをその範囲に置くと、上のタブの並びの中に画像のようにテーブル専用のタブが表示されます。

逆に言うと、このタブの出てくるテーブル・表(範囲)では小計が使えない、ということになります。

 

解決策としては、テーブルを解除するといいです。まずはこのテーブル専用のタブをクリックしましょう。

 

タブをクリックすると、テーブル専用のリボンが表示されます。

リボンの左のほう(画像では2番目)にある「ツール」のグループに「範囲に変換」というボタンがありますのでこれを選びます。

するとテーブルを標準の範囲(通常のセル範囲のこと)に変換するか確認されますので「はい」を選びます。

表の見た目は変わりませんが、アクティブセルが表の中にあってもテーブル専用のタブは表示されなくなり、「小計」のボタンは押せるように変わりました。

小計のボタン自体が選べない場合の対処は以上になります。

 

エクセルにて小計ができない(うまくいかない)原因と対策【並び替えしておらず見にくい】

なお、小計はグレーアウトしていなく処理できるものの、思った通りの見た目になってくれない場合もよくあります。

この原因の1つとしては「予め並び替えを行っていない」可能性があります。

 

ふりがな順に並べられたこの表を、「所属」ごとに「目標売上」「売上実績」を出したいと思います。

この状態から小計のボタンを押して出力すると、所属ごとにまとめたいのに、いくつかに分かれてしまい本来の目的が果たせていません。

この場合は「先にまとめたい項目ごとに並べ替え行う」ことで解消できます。

 

具体的には、並べ替えをしたい表(範囲)を選択し、「データ」タブの真ん中あたり「並べ替え」を選びます。

今回は小計を出したいまとまりが「所属ごと」ですので、「最優先されるキー」を「所属」にして並び替えを行います。

「所属」の列が整理された状態になりました。

この状態から小計のボタンを使います。

「データ」タブの「アウトライン」の中にある「小計」を選択します。

表示されるウィンドウにて、

「グループの基準」には、小計を何の項目ごとに出したいかを選択します。

今回は「所属ごと」にしたいので「所属」を選択します。

次に「集計の方法」ですが、よく使う「合計」以外にも「平均」や「個数」なども集計できますので、用途に応じて選びましょう。

「集計するフィールド」では「グループの基準」で選択した項目ごとに、どの列の集計を行うのかを選択します(複数選択も可能です)。

今回は「所属」ごとに「目標売上」「売上実績」の集計を出したいのでチェックを入れます。

(なお集計の結果が思った通りではなかったり、改めて集計結果を出す場合には左下の「すべて削除」を選ぶと、集計の結果がクリアされます。)

OKを押すと画像の通り「所属」ごとに「目標売上」と「売上実績」の小計が行で追加されています。

左側の表示を操作することで必要な部分を折りたたんだり展開したりできます。

使いたい結果に合わせて表示を変更しましょう。

 

エクセルにて小計ができない(うまくいかない)原因と対策【アウトラインが選べない】

なお、小計機能で表示させたもののアウトラインが選べないケースもあります。

しかし、小計機能を使うため[アウトライン]グループの[小計]を押したとき、ワークシート左側にアウトライン記号が表示されない場合があります。

そのときは、オプションの設定を確認しましょう。

[ファイル]タブから[オプション]を開きます。

[詳細設定]を選択し、下へスクロールしていくと、[次のシートで作業するときの表示設定(S):]の項目があります。

[アウトラインが適用されている場合はアウトライン記号を表示する]のチェックボックスから「✓」が外れてしまっているため、付け直します

ワークシートへ戻るとアウトライン記号が表示されました。

これで、小計ができない原因として「アウトライン記号が表示されない」場合の解決策が完了です。

 

小計がわからない、思い通りにできない場合の対処は以上になります。

 

まとめ エクセルで小計がうまくいかない原因と対策

エクセルで小計ができない(うまくいかない)原因と対策について整理します。

・小計を使いたいけど選択できない(選べない)

→小計したい範囲がテーブルになっていないか?

 

・小計の手順がわからない(うまく小計機能が使えない)

→集計したい項目を並べ替えでまとめてから小計を使っているか?

 

エクセルを使い慣れていても意外と見落としたりしやすい原因ですので、改めてデータの状態を確かめたり、操作が足りていない部分がないかなど、確認しながら進めてみてください。