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【Excel】エクセルでのphonetic関数の使い方や意味・読み方

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この記事では「エクセルでのphonetic関数の使い方や意味・読み方」について、解説していきます。

エクセルでのphonetic関数は

「文字列からフリガナを抽出」する

ために使用します。

今回は下記に焦点をあててお話ししていきます。

・phonetic関数の概要や読み方

・phonetic関数の構成や引数の意味

・phonetic関数の使い方の詳細(実際の使用例)

それでは、サンプルデータを用いて順番に説明していきます。

 

エクセルでのphonetic関数の意味や読み方

それでは以下で「エクセルでのphonetic関数の意味や読み方」を確認していきます。

簡潔にいいますと、上述のよう

phonetic関数は「文字列からフリガナを抽出」する

時に使用します。

実際に「phonetic alphabet」という英語を翻訳してみると「フリガナ」といった意味になります。また、「phonetic」の読み方については「フォネティック」が一般的です。

これらのことから、エクセルにおけるphonetic関数は「文字列からフリガナを抽出する」ための関数だということが想像できます。このイメージで覚えておくと、忘れにくいためおすすめです。

 

エクセルでのphonetic関数の使い方の詳細を解説

具体例なphonetic関数の使い方を確認していきます。

phonetic関数の構成

phonetic関数は

= PHONETIC (参照)

と入力して使用します。

「参照したセルの文字列からフリガナを抽出」するのがphonetic関数の役割なわけです。

 

phonetic関数の引数の意味

phonetic関数の引数の意味を、簡単な言葉に直しますと

・参照:特別な文字列ではなく、一般に呼ばれる文字列全般と考えてOKですが、phonetic関数で抽出されるのは、ルビでフリガナが振られた文字だけになります。フリガナが振られていない場合は、参照した文字列がそのまま表示されます。

 

phonetic関数の使い方

それでは具体例を交えてphonetic関数の使用方法を解説します。

phonetic関数の使用法を理解するには、ルビの知識が不可欠なので、使用例においてルビの説明についても必要最低限記載しています。

参照した文字列からフリガナを抽出するphonetic関数の使用例

以下のエクセルシートに5人の名字を入力してみます。

具体的には、セルB3~B7にそれぞれ「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「木村」と入力します。この時、名字を一括変換して入力します。

次に5人の名字を全て選択して右クリックメニューを出し、「ふりがなの表示」をクリックします。

これで、入力した通りにフリガナが表示されましたが、ルビ(表示形式の変更ができます)について、ここでは深く触れないでおきます。

 

続いて、セルC3に「=PHONETIC(B3)」と入力します。

ENTERにて処理を確定させると、phonetic関数による「サトウ」の文字を表示させることができました。

それでは、セルC3を選択し、セルC3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。

これで、セルC3~C7に名字のフリガナを表示することができました。

 

次に、名字を1文字ずつ変換させて入力した場合について見ていきます。

具体的には、セルD3~D7にそれぞれ「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「木村」と1字ずつ変換させて入力します。

次に5人の名字を全て選択して右クリックメニューを出し、「ふりがなの表示」をクリックします。

続いて、セルE3に「=PHONETIC(D3)」と入力します。

ENTERにて処理を確定させると、phonetic関数による「サトウ」の文字を表示させることができました。セルD3のフリガナは1字ずつ振られていますが、phonetic関数によるフリガナは名字を一括変換した場合と変わりありません。

それでは、セルE3を選択し、セルE3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。

これで、セルE3~E7に名字のフリガナを表示することができました。

 

次に、テキストなどの別ファイルから、同じ5人の名字をセルF3~F7にコピーペーストします。

次に5人の名字を全て選択して右クリックメニューを出し、「ふりがなの表示」をクリックします。文字入力をしていないため、フリガナが分からず、表示されませんでした。

 

続いて、セルG3に「=PHONETIC(F3)」と入力します。

ENTERにて処理を確定させると、phonetic関数による「佐藤」の文字が表示されました。フリガナがないため、セルF3の名字がそのまま表示されています。

それでは、セルE3を選択し、セルE3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。

これで、セルG3~G7に名字がそのまま表示されました。

コピーペーストした文字列にフリガナを振る場合は、ルビ(ふりがなの編集ができます)を使用します。

 

最後に、文字列の上に表示されたフリガナを非表示にするため、B2~B7、D2~D7、F2~F7を選択して右クリックメニューを出し、「ふりがなの表示」をクリックします。

これがエクセルでのphonetic関数の基本的な使い方です。

 

まとめ エクセルでのphonetic関数の使い方や意味・読み方

この記事では「エクセルでのphonetic関数の使い方や意味・読み方」について解説しました。

「文字列からフリガナを抽出」するといった作業は日常的に発生していますが、関数についての知識があるとないとでは作業時間、精度において差がつくことになります。

少し勉強するだけで、格段に正確性、生産性が上がることを忘れないようにしましょう。