この記事では、「エクセルにて数値の前に+(プラス)を表示させる方法」、「エクセルにて数値の前に±を表示させる方法」について解説します。
これらの処理としては、
・先頭に「’」(アポストロフィ、シングルクオーテーション)
・書式設定
を使うとよく、実際のサンプルを用いてみてみましょう。
エクセルにて数値にプラスマイナスを表示させる方法1 先頭に「’」を付ける方法
こちらの方法では、計算時に使用すると一部制限が出てしまうため、計算式などに組み込みたい場合では、下の見出しの「書式設定を用いて数値に+や-を表示させる方法」を参考にしてください。
まず、エクセルにて数値を入力したり演算結果を表示させると、「-」は自動的に付きますが、「+(プラス)」や「±(プラスマイナス)」は表示されません。
数値の前に「+」や「±」を表示させるには「’(アポストロフィ)」を付けると表示されます。シングルクォーテーションとも呼ばれますが、エクセル内で警告表示されるときは「アポストロフィ」と書かれているのでこちらの呼び方で慣れておく方が良いでしょう。
〔SHIFT〕〔7〕〔+(プラス)〕または〔±(プラスマイナス)〕〔数値〕
と入力するだけなので操作としては単純です。
上図の順に入力していくと、右図のように数字の前に「+」が表示されています。
このとき、文字は左に寄っていて、セルに「緑の三角」が表示されています。
緑の三角を触ると、以下のように「このセル内に文字列として保存されている」という警告が出ます。
表示は出ますがこのセルは引用して計算をすることができます。
下図で「+35」と表示されたセルを引用して「*2」と計算をさせると右図のように「70」という結果が得られます。
ただし、「±」は「符号」ではなく文字なのでこのように計算できずエラーとなってしまいます。
またSUM関数で合計を出そうとしても「文字列」は無視されてしまいます。
この方法では「+」と「±」の表示はしますが、計算には制約があるということになります。
エクセルにて数値にプラスマイナスを表示させる方法2 書式設定で表示させる方法
上では表示はできましたが計算に制限が出てしまいました。
ここでは「セルの表示形式(書式設定)」によってプラスマイナスを表示させる方法を解説します。
書式設定にて+(プラス)や-(マイナス)を表示させる場合では、計算式に組み込んでも制限なく処理できます
サンプルのように前日との変動を見たいときなどは、下の表のように計算結果に「+」や「±」が付いている方がわかりやすいですよね。
プラスマイナスが付いている場合は以下の通り。
このときは、数字の
「表示形式(書式設定)」
を設定するといいです。
表示形式を設定するには、まずは対象とするセル範囲をドラッグします。
その上で、「ホーム」メニューにある「数値」を開いて「表示形式」と指定します。
さらには、「ユーザー定義」を指定しましょう。
開いたら「種類(T)」に
+0;-0;±0
と入力すればOKです。
「±」は文字なので「ぷらすまいなす」を変換すると出てきます。
ENTERにて処理を確定させると以下の通りとなります。
なお、セミコロンの左は「数値が正数」に付ける符号、セミコロンに挟まれた中央は「数値が負数」に付ける符号、右側は「0」に付く符号です。
ですから、「符号」の位置を間違えると間違った表示になってしまいますので注意が必要です(例えば、プラスの数値の付ける符号の位置に「ー」と入れるとそのまま表示できてしまう)
まとめ エクセルの数値にプラスマイナスを表示させる方法【+や-や±】
この記事では、エクセルで数値の前にプラスマイナスを表示させる方法について解説してきました。
エクセルのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。