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【Excel】エクセルにて勝手に四捨五入されるのを解除する方法【セルの書式設定など:数値:勝手に繰り上がる】

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この記事では、エクセルにおいて計算結果や代入した数字が勝手に四捨五入されてしまう(勝手に繰り上がる)ときの対処方法を解説します。

処理方法の概要としては

・セルの書式設定で少数の表示桁数の指定

・INT関数

・ROUND関数

を使うとよく、実際のサンプルを用いてみていきましょう。

エクセルにて勝手に四捨五入されるのを解除する方法1【セルの書式設定など:数値:勝手に繰り上がる】

エクセルにて勝手に四捨五入される場合に解除させるには「セルの書式設定を調整する」という方法があります。

具体的には、小数点の桁数を変更していけばOKです。

以下の例では1000個の物を、12個入りと24個入りにしたときの梱包個数(箱数)を計算(割り算)したものです。

実際に計算すると、各々の数値は

・1000÷12=83.333・・・・
・1000÷24=41.666・・・・

と割り切れませんが、表では小数点以下が勝手に四捨五入された83と42という数値が表示されています。

このときは、ホームタブで「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックして小数点以下を増やすことで端数がわかるようになります。

この操作のみで勝手に四捨五入される処理が解除されるわけです。

 

なお、こうなることがあらかじめ予想できるなら、セル範囲を指定後に、セルの書式設定で「数値」を選択して「小数点以下の桁数」を設定しておくのがいいです。

結果はこのように表示されます。

厳密にいうとこの方法では「勝手に四捨五入されるのが解除」というのではなく、四捨五入される桁数が変更となると理解しておくといいですね(完全に四捨五入される設定を消す方法は後ほど詳しく解説していますので、参考にしてみてください)。

 

エクセルにて勝手に四捨五入されるのを解除する方法2

上では、小数点以下の桁数を変更することで、勝手に四捨五入されるのを防ぐ方法について説明しました。

ただ、自動で四捨五入されるのを解除する方法として「整数以下を切り捨てる」のもありで、この方法を見ていきましょう。

「出荷できる箱数」を知りたいときは一杯になった箱のみを数えますので小数部を切り捨てます。

このときはINT関数を使い、=INT(勝手に四捨五入されるセル)と入力するといいです。

INT関数とは小数部分を四捨五入ではなく切り捨てる関数であり、

=INT(数字または計算式)

と入力します。

こうすることで、四捨五入されて表示させた設定を解除(箱の数を整数で知る)できます。

ENTERにて処理を確定させた結果が以下の通りです。

INT関数を使うと小数点以下を切り捨てて表示しなくなるので表示設定は特に意識する必要はありません。

 

エクセルにて勝手に四捨五入させない方法3

これまで、四捨五入をしてしまう桁数を自分で選ぶ方法と、四捨五入をしないで小数を切り捨てる方法を説明してきましたが、状況に応じて切り上げ・切り捨て・四捨五入を選択したいケースもあるでしょう。

つまり勝手に数値を丸めるのではなく、こちらで指定した処理方法(切り上げ・切り捨て・四捨五入、かつ数値を丸める桁数を選択する)で処理したいことがあり、このような状況ではROUND系の関数を使うといいです。

ROUND関数には、ROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUPの種類があり、

 ROUND関数        :設定した桁で四捨五入する

ROUNDDOWN関数:設定した桁で切り捨てる

ROUNDUP関数    :設定した桁で切り上げる

という働きをします。

各々の関数をそれぞれ見ていきましょう。

・ROUND関数

ROUND関数は四捨五入する桁数を自分で設定する関数です。

=各ROUND系関数名(数値,桁数)

と入力します。

上の例で使った表の結果にあてはめてみる以下の通りです。

なお、

・数値:対象のセル(や数値)

・桁数→

 -1:少数第一位(-2であれば少数第二位、-3であれば・・・)
0:整数
1:10の位(2であれば100の位、3であれば1000の位・・・)

となります。

後は適宜、ROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUPを状況に応じて使い分けていきましょう。

これで勝手に四捨五入されずに、任意の数値の丸めが可能となるわけです。

 

まとめ エクセルにて勝手に四捨五入されるのを解除する方法

この記事ではエクセルで勝手に四捨五入するのを解除する方法として、

・表示桁数の設定

・INT関数

・ROUND系関数

を使う方法を確認しました。

本当の意味で四捨五入を制限するということならROUND関数がいろいろできるので覚えておくと便利でしょう。

また計算式を使うと勝手に表示形式が変わることがあり、どの方法でも表示形式には注意が必要です。

エクセルのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。