この記事では、「上位3位の名前や値を抽出(表示)する方法【上位5位や10位の抽出】」と「上位3位の色分けを行う方法【上位5位や10位まで色を付ける】」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・RANK.EQ関数
・条件付き書式
を使うと効率良く算出することができます。
では、実際のサンプルをみていきましょう。
上位3位の名前や値を抽出(表示)する方法【上位5位や10位の抽出】
それでは以下でエクセルにて上位3位の名前や値を抽出させる方法について確認していきます(なお、このやり方では上位5位でも10位までの抽出でも同じ流れで処理可能)。
このようなデータがある場合の、AからJのランキングを表示させるには、RANK.EQ関数を使用するのがベストです。
具体的には、任意のセルに=RANK.EQ(C2,$C$2:$C$11)と入力しましょう。
この関数は指定範囲の数値の大きさにランク(順位)をつける関数であり、
=RANK.EQ(数値、参照、順序)
という構成で成り立っています。
「数値」とは、ランキングを求めたい数値のことなので、今回の場合はC2セルを指定します。
「参照」とは、どこの範囲の中のランキングを求めたいか、という意味なので今回の場合はC2セルからC11セルを指定します。
計算式をコピーしたときに数値がずれない様に絶対参照とするのを忘れずに行いましょう。絶対参照はF4キーで設定することができます。
「順序」とは、範囲内の数値を並び替える方法を表す数値を指定する論理値のことで、省略できる項目です。今回の場合は不要なので省略とします。
ENTERにて処理を確定させると、D2セルにC2セルの数値に対応するランクがでました。
あとは、数式のコピー&ペースト、もしくはドラッグ&ドロップして計算式を反映させれば完了です。
次に、表示されたランキングを上位から並び替えをします。
データのリボン内にある並び替えをクリックし、条件を指定します。
今回は、上位から昇順で並び替えをしたいので、基準をランク列に指定します。
OKをクリックすると、上位からのランキングに並び替えが完了です。後は、抽出したい上位3位(や上位5位、上位10位など)までのデータの名前(項目名)や数値等を別のセルに記載していけば、処理完了となります。
上位3位の色分けを行う【上位5位や10位まで色を付ける】
上記ではRANK.EQ関数を使用して上位の値を抽出しましたが、上位3位(や上位5位、上位10位)などの色付けをしたいこともあるでしょう。
この場合には、エクセルの条件付き書式設定にて処理できます。
具体的なやり方をみていきます。
設定したい範囲を選択し、ホームのリボン内にある条件付き書式をクリックし、新しいルールを選択します。
今回の場合は、上位3位の色分けをしたいので、
ルール:上位または下位に入る値だけを書式設定
ルールの内容:「上位3」とします。
ここで、上位3位に該当する場合に黄色くセルを塗りつぶす、という設定をしていきます。
「書式」をクリックし、塗りつぶしの色を選択しOKをクリックします。
上位3位までの値が色付けされました。
なお、上位3位だけでなく、上位5位、上位10位であっても同様の処理で色分けができますので、状況に応じて数値を変更してみてください。
順位も併せて表示させたいのであれば、上のようにRANK.EQ関数を使用すればOKです。
まとめ エクセルにて上位3位の色分け・抽出を行う方法【上位5位、上位10位でも同様】
この記事では、「上位3位の名前や値を抽出(表示)する方法」と「上位3位の色分けを行う方法」について解説しました。
今回は上位3位を例として挙げましたが、上位5位、10位でも同じように処理をすることで素早く順位を表示させることができます。
大量のデータがある場合には、RANK.EQ関数を使用する方が良いかと思います。
スピードと正確さを兼ね備えたエクセルを使いこなし、業務効率化を図っていきましょう。